外交力向上の鍵を握る「自己効力感」。どんな姿勢を日々心掛けることで高められるのか。ここでは自己効力感を高める手段の1つ、挑戦する姿勢について考えます。(週刊SUZUKI #151)
「自分ならできる」という確かな自己認識である「自己効力感」は、人々に安心と信頼を与える強力な要素です。しかし、この自己効力感は、何もしないで自然に身に付くものではありません。自己効力感は「勇気を持って多くのことに挑戦し、成功と失敗を積み上げることで得られる」ということを忘れてはなりません。
挑戦なくして、自己効力感は育ちません。人生や仕事において、私たちは常に様々な課題に直面します。それらを避けて通るのではなく、未知の領域や困難な目標に積極的に踏み込む「挑戦する姿勢」こそが、自己効力感を高める唯一の道なのです。
挑戦には必ず「失敗」がつきものです。しかし、失敗を恐れてはいけません。「失敗は単なる結果に過ぎない」のです。重要なのは、その失敗から何を学び、次にどう活かすかです。失敗の苦い経験は、あなたに多くの教訓を与え、先を見通す力を養います。そして、その経験と教訓こそが、あなたの不安や迷いを払拭し、新たな挑戦への勇気をもたらす「糧」となるのです。
自己効力感を高めるためは、挑戦しようとする精神が欠かせません。夢や志を大きく描き、それを周囲に宣言し、困難な状況でも純粋な気持ちで向き合い、挑戦し続けること。こうした行動なしに自己効力感は高まりません。
「挑戦しないのが無難」と考える人が増えている現代において、自分の意志で挑戦を決断し、たとえ失敗しても諦めずに何度も挑戦し直す「習慣化」が重要です。挑戦に大小は関係ありません。小さなことでも、あるいは初めから失敗が予想されるような難題であっても、まずは一歩を踏み出すことに価値があるのです。
自己効力感は、成功体験だけでなく、困難を乗り越え、失敗から立ち直る経験によっても強く形成されます。そのプロセスを通じて、「自分はどんな困難でも乗り越えられる」という確信を深まられるのです。
【外交の心得 その28】

筆者プロフィール
鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。他に、日本オムニチャネル協会 会長、SBIホールディングス社外役員、東京都市大学特任教授を兼任。




















