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成功の反対は失敗ではない!本当の失敗とは?

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「成功」と「失敗」は表裏一体。多くの人がこう考えがちです。しかし、「成功」の反対は「失敗」ではありません。「成功」の対となる「成功しない」の本当の意味とは。どんな姿勢や行動が「成功しない」を招くのか。「失敗」という言葉の本質について考えます。【週刊SUZUKI #82】

失敗は誰もがしたくないもの。多くの人がこう思いがちです。「失敗すれば仕事に影響が及ぶ」「失敗で周囲に迷惑がかかる」「失敗するのが恥ずかしい」など、失敗するのを恐れてしまう人は決して少なくありません。

そのため最近は、いかに失敗しないかを考える人が増えています。結果として、挑戦しない人も増えているのです。挑戦しなければ失敗もしない、こう考える人がまん延しています。

しかし、挑戦しなければ成功も成長もあり得ません。挑戦こそが自身に教訓をもたらし、自信も付けさせてくれるのです。挑戦しないという選択は、もはや成功や成長を手放す行為に等しいといえます。挑戦を放棄すれば、その時点で成長は止まってしまうのです。

一方、何も行動しない人も目立ちます。自主的に行動して失敗するのを恐れているのです。挑戦同様、行動しなければ成功を手に入れられないし、成長だって見込めません。

これらの消極的な姿勢では、人は何も得られません。このまま過ごし続ければ、5年後のあなたは今のままです。10年後も変わりません。何の教訓も得ず、何の実績や経験も積めないまま、歳だけ重ねていくことになりかねません。

積極的に挑戦する人と消極的な人の間には、大きな溝があります。その溝は年を重ねるごとに深まります。その溝を埋めるチャンスは若いときしかありません。歳を取ればチャンスに恵まれなくなるし、失敗したときの責任も大きくなります。若いころに消極的でいることがどれだけリスクかを自覚すべきです。「挑戦しない」「行動しない」という姿勢は、それだけであなたのキャリアに影を落とすことになるのです。

あなたは本当に成長したいと思っていますか。仕事で成功したいと思っていますか。もし思うならすぐに挑戦し、行動を起こしてください。その上で失敗を受け入れてください。その繰り返しが、あなたに成功を呼び込みます。失敗の経験があなたにたくさんの教訓をもたらします。失敗の数だけ人は成長するのです。

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。他に、日本オムニチャネル協会 会長、SBIホールディングス社外役員、東京都市大学特任教授を兼任。

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