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コラム

仕事を成功に導くのは情熱である。情熱が自分も周りも動かしていく。

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仕事で成果を出せない。仕事が面白くない。仕事でミスを繰り返す。こんな人が見落としがちなのが「情熱」です。情熱なしに仕事は成功しません。周囲の協力も得られません。では仕事に対し、情熱をどう燃やせばよいのか。情熱を燃やすために心掛けることと、仕事における情熱の大切さについて考えます。【週刊SUZUKI #30】

仕事を成功へと導く原点は「情熱」です。「情熱」が自らを動かし、周りも動かします。情熱を注がず仕事に取り組んでも成果は見込めません。そもそも非効率だし、ミスさえ生みかねません。

では情熱をどう燃やせばよいのでしょうか。大切なのは、人の役に立とうという姿勢です。「人に喜んでもらえるか」「人の助けになるか」といった気持ちで仕事に取り組むと、情熱が芽生えやすくなります。自分がやらなければという使命感を生み、やる気も自ずと湧き上がります。一方、自分のために注ぐ情熱は長続きしません。仕事にムラが出やすく、仕事に意欲的に取り組むモチベーションとしては不向きです。

人のためにという情熱は、周囲も動かします。強い気持ちで行動する姿勢は周囲の共感を呼び、多くの人が協力を惜しまなくなります。情熱を持って仕事に取り組むことで、こうした協力的な関係を周囲の人たちと構築できるようになるのです。この関係が仕事を成功へ導きます。

こうした情熱はどんな仕事でも必要です。DXも同じです。経営者が情熱をもってDXに取り組まなければ成功しません。DXの目的が顧客や取引先、従業員の幸せに繋がるという確固たる情熱を持つ必要があります。さらに、経営者の情熱を従業員が理解することも大切です。「DXで社会に貢献する」という経営者の強い信念と情熱が、従業員を動かすのです。何のための取り組みか、なぜ必要かといった情熱を注ぐ理由を従業員に説明し、理解してもらうことが、どんな仕事においても成功させるためには大切です。

人は誰しも、何かに夢中になり情熱を注ぎたいと思っています。一所懸命になりたいと思っています。もし仕事がうまくいかないなら、自分にこう問うてください。この仕事に情熱を注いでいると胸を張って言えますか、と。

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。 デジタルシフトを目指す企業の支援を実施している。SBIホールディングス社外役員、日本オムニチャネル協会 会長、学校法人電子学園 情報経営イノベーション専門職大学 客員教授を兼任

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