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インタビュー

ニーズ高まるオンラインセミナー、専用スタッフ・スタジオ整備による高品質配信で差異化図る

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コロナ禍でセミナーや講演会のオンライン化が加速する中、ZoomやGoole Meetにはない高品質な映像配信で差異化を図る木村情報技術。同社の映像配信サービスの強みとは? 映像配信サービスを提供し始めた経緯と特徴を、同社 代表取締役の木村隆夫氏に聞きました。

安定かつ高品質でオンライン講演会を差異化

 新型コロナウイルス感染症のまん延を機に、イベントやセミナー、講演会などのオンライン化が急速に進みつつあります。「Zoom」や「Google Meet」「Cisco Webex Meetings」などのWeb会議システムを使って映像配信したり、「YouTube」などの動画配信プラットフォームを介して映像を共有したりするケースなど、さまざまな方法でオンラインイベントが開催されるようになっています。  一方で、「声が聞き取りにくい」「映像が途切れる」「資料が見づらい」などの声も少なくありません。映像配信に不慣れなイベント担当者がオンラインイベントの開催を任されることが多く、イベント参加者に商品・サービスなどの価値を十分訴求できないといった課題を抱える企業が増えています。  今後も需要が見込まれるオンラインの映像配信。音質や映像を高品質化にしつつ、テレビ中継のような迫力ある画面を再現できないものか――。こんな課題に対し、専門スタッフや専用スタジオを整備した映像配信で差異化を図れるようにしているのが木村情報技術です。  同社は佐賀県佐賀市に本社を構える企業。オンラインのイベントやセミナー、講演会などを開催したい企業向けにWeb講演会サービス「3eLive(スリーイーライブ)」を提供するほか、最新の配信機材をそろえる専門スタジオを運営しています。Web講演会サービスを提供し始めた経緯について、同社 代表取締役の木村隆夫氏は、「私が製薬会社のMRだったころ、大学教授などを招いた講演会の開催を担当していたが、地方は集客が難しい。会場となる施設が限られるなどの問題を抱えていた。オンラインの技術を活用すれば、こうした課題を解消できると考え、起業して専用サービスの提供に踏み切った」と振り返ります。当時、Web会議システムを使ってオンライン講演会を開催するケースはあったものの、「誰が話しているのかが区別できない」「音がハウリングして聞き取れない」「ミュート設定にせず話し続ける人がいる」など、講演会が台無しになるケースも珍しくなかったと言います。そんな中、ストリーミング技術を活用した専用サービスを提供し、一般的なオンライン講演会と一線を画する差異化策に打って出ます。
写真:木村情報技術 代表取締役 木村隆夫氏

写真:木村情報技術 代表取締役 木村隆夫氏

テレビ局さながらの画面演出が可能

 主に医療業界向けにサービスを提供しています。木村氏は、「製薬会社が医師や薬剤師、看護師などの医療従事者向けに医薬品や医療の最新情報を紹介するニーズがある。そこでは、大事な情報を取り扱うため、音声や映像が途切れたり、映し出される資料が見づらかったりなどのトラブルは必ず回避しなければならない。当社はこうしたニーズに応える高品質なサービスで差異化を図る」と、自社サービスのメリットを訴求します。  なお、最近はZoomを使えば同様の講演会を実施できるという声も少なくありません。これに対し木村氏は、「Zoomは音声と映像による双方向のやりとりに向く。同社のサービスは1対多数を想定する。数千人、数万人の視聴者が参加しても映像が重くならないよう、1000台以上のサーバーを稼働させている」と指摘します。さらに、専門スタジオではネットワークが断絶しないよう、異なるプロバイダの2つの回線を用意。回線が途切れたとしても、もう一方の回線に切り替えることで講演会が中断しないよう配慮します。
 セミナーや講演会に登壇する大学の先生方が、講演を進めやすくする工夫も施します。医療従事者向けのセミナーでは一般的に、質疑応答の時間にさまざまな質問が飛び交います。しかし、時間内にすべての質問に回答するのは難しい。そこで同社では、音声による質疑応答を行わず、質問はすべてチャット経由で受け付けるようにしています。「チャットを使って質疑応答すれば、後日回答できる。音声による質疑応答では、質問が長引いたり論点がずれたりするケースもある。こうした進行を回避し、セミナーや講演会を円滑に進められるよう支援する」(木村氏)と、多くの講演実績から得られた知見を存分に生かします。なお、同社のWeb講演会サービスを利用する製薬会社は年間100社以上で、合計1万回以上の講演実績を誇ります。年間の利用者も延べ200万人を数えます。  配信する映像も画面を合成するなどした各種演出も可能です。背景に任意の画像を配置したり、パワーポイントに埋め込んだ動画を再生したりなど、画面は自由にレイアウトできます。テロップを挿入して説明を補足したり、遠隔の異なる地点の登壇者との中継で会話したりといった使い方も可能です。「テレビの報道番組のような演出を再現できる。登壇者の顔を流し続ける講演会と違い、飽きさせない演出、見やすい工夫を随所に盛り込むことが可能だ」(木村氏)と言います。  今後は製薬会社に限らず、多くの企業に高品質なWeb講演会サービスの価値を訴求します。「新型コロナウイルス感染症の影響で、業界を問わずイベントなどのオンライン化が当たり前となった。当社が積み上げてきた実績を多くの企業に訴求し、価値あるオンラインイベントの実施と成功をサポートしたい」(木村氏)と意気込みます。

東京都内にフラッグシップとなる専用スタジオがオープン

 同社はWeb講演会サービスの機能強化やラインナップ拡充を進めるとともに、オンライン講演会を開催する専用スタジオの強化も進めます。東京を中心に全国11カ所のスタジオを完備し、さまざまな企業の配信ニーズに応えられるようにしています。2021年6月10日には、東京都中央区にある「KIT STUDIO 東京第1スタジオ」をリニューアルオープン。最新鋭の機材をそろえ、ヴァーチャル合成などの幅広い映像演出を再現できるようにしています。
図1:「KIT STUDIO 東京第1スタジオ」の様子...

図1:「KIT STUDIO 東京第1スタジオ」の様子。テーブルや各種機材は、講演内容に応じて自由にレイアウト可能

 奥行きのある広いスペースを設け、関係者が密にならないよう配慮します。さらに、講演者の背後には47平方メートルものグリーンバックを用意。講演者の背面を合成画面にし、さまざまな演出を施しやすくしています。そのほか、最新のシネマ用カムコーダーや撮影用照明なども用意し、安定かつ高品質な映像を配信できるようにしています。
図2:広いスペースを確保。スタジオに聴講者を招いた講演...

図2:広いスペースを確保。スタジオに聴講者を招いた講演会の実施も想定する。なお、機材などを扱う専門スタッフが常駐する

図3:照明は自由に配置可能。講演会の内容に合わせて色を...

図3:照明は自由に配置可能。講演会の内容に合わせて色を変えるなどの演出もできる

図4:大学の先生などが講演することを想定し、スタジオに...

図4:大学の先生などが講演することを想定し、スタジオには専用の控室を併設する

図5:講演会の主催企業や関係者向けの控室も用意する

図5:講演会の主催企業や関係者向けの控室も用意する

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