2025年4月に入社を控える新社会人が、入社後すぐのテレワークについて多くの不安を抱いていることが、株式会社学情の調査によって明らかになりました。調査の結果、入社後すぐにテレワークを実施することに「不安がある」と回答した新社会人は44.9%、さらに「どちらかと言えば不安がある」と回答した人を加えると、その割合は80%を超えます。特に対面でのコミュニケーションの重要性が強調され、 「対面の方が質問しやすい」といった声が多く寄せられています。
新社会人たちは、テレワークの環境下で社内の方との人間関係を構築することが難しいと感じています。彼らは「相談がしにくい環境では、仕事内容を理解するスピードが遅くなってしまう」と考えており、業務を一通り覚えた後にテレワークに臨みたいとの意見が多く見受けられました。このように、入社後すぐにテレワークを行うことに対する強い不安感が浮き彫りになっています。
一方、「不安はない」との回答は10.6%にとどまっています。この中には「オンライン授業に慣れているため、そこまで不安はない」といった声や、学生時代のアルバイトでテレワークを経験したため「対応できると思う」との意見がありますが、全体の中では少数派に過ぎません。
新社会人が感じる入社後すぐにテレワークを行う場合の不安要素は、第一位が「仕事の進め方の習得」で85.0%、次いで「先輩や上司などの社内の人間関係」が73.1%、「必要なスキルの習得」が69.4%、最後に「同期とのつながり」が58.1%と続きます。これらの結果は、対面での交流が果たす役割の重要性を示しており、今後、テレワークをスムーズに進めるための新たな企業の支援策が求められます。
コロナ禍で急速に広がったテレワークは、今後も様々な形で企業文化に根付いていくと考えられていますが、新社会人が安心してテレワークをできる環境づくりは、企業にとって重要な課題であると言えます。つまり、出社や対面での交流が少ない状態では、新しい社員が組織に溶け込むのが難しくなり、その影響は長期的に企業全体に波及する可能性があります。
新社会人が自然にコミュニケーションを取れるような工夫をすることで、彼らの不安を解消し、業務の習得をスムーズに進めることができるでしょう。新しい時代の働き方において、企業と新社会人の双方がWin-Winの関係を築くために、柔軟なアプローチが必要不可欠です。詳しくは「株式会社学情」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部海道