20代で海外ビジネスの経験を持ち現在グローバルビジネスに携わる35〜40歳の会社員111名のうち、96.4%が当時の体験がその後のグローバルビジネスや海外人材との協働に「活かされている」と回答しました。この結果は、海外での実際のビジネス経験が、どれほど高い影響力を持っているかを示しています。グローバル化が進む現代において、国際的なビジネス環境での経験は、今後のキャリアや業務において重要な要素となるでしょう。
調査結果では、約6割が「社内外の関係者を巻き込む、協力を得ることの難しさ」に苦労したと回答しています。異文化環境でのコミュニケーションやビジネス慣行の違いが影響しており、さまざまな背景を持つ人々との連携において難易度が高かったことが伺えます。こうした困難を乗り越えることで、より効果的な協力関係を築くスキルが身につき、後のビジネスにおいて多様な文化や価値観の中で成果を出せる力が養われたと考えられます。
海外ビジネス経験を通じて、グローバル競争力の重要性についての認識も大きく変化しました。「言語スキル以上に、意図を正確に伝える能力が重要だと気づいた」といった声が52.3%を占め、また49.5%は「デジタル化やテクノロジー活用の遅れに気づいた」と回答しています。これにより、ビジネスを推進するための新たなスキルセットが必要であることを多くの人が実感したことでしょう。特に、テクノロジーの活用は、グローバルな競争力を維持・強化するために欠かせない要素であることが強調されています。
海外ビジネス経験者が得た特有の学びとして、最も多かったのが「現地のチームを率いる中で、リーダーシップスキルを実践的に向上できた」という点です。この回答は54.1%に達し、リーダーシップを発揮する機会が豊富であったことがわかります。異文化の中でチームをまとめる経験は、単なるビジネススキルだけでなく、柔軟性や適応力をも養うことにつながります。
今回の調査結果から、海外ビジネス経験が持つ影響力と、その経験を通じての成長や気づきが明らかになりました。多くのビジネスパーソンが、異文化環境でのコミュニケーションの難しさや、必要なスキルの変化に直面しながらも、それを乗り越えることで自己成長を遂げています。グローバル化が進む中、社内外の関係者を巻き込むリーダーシップ力は欠かせないスキルでしょう。詳しくは「株式会社ウィル・シード」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松