Pudu Roboticsは、同社初となる二足歩行型ヒューマノイドロボット「PUDU D9」を発表いたしました。今年9月に発表されたセミヒューマノイドロボット「PUDU D7」、10月に公開された5本指搭載ロボットハンド「PUDU DH11」に続く新たなラインアップとして、Pudu X-Labが開発した「PUDU D9」は、商業化可能な具現化されたインテリジェンスを目指して設計されており、近日中に予約販売を開始する予定です。
「PUDU D9」は完全な人型にデザインされ、「人間として生まれる」をコアコンセプトに据えています。身長170cm・体重65kgのヒト型ボディには42自由度の関節が備わり、7自由度のロボットアーム2本と5本指（11自由度）を搭載。業界をリードする技術として、視覚的ナビゲーションや深層強化学習アルゴリズムが組み込まれ、高精度センサーによって周囲の地形・知覚情報を正確に把握し、2m/秒の速度で二足歩行することが可能です。階段や坂道、足場の悪い道でもバランスをとり、軽やかに移動します。
さらに、独自のアルゴリズムと豊富なデータを使い、ロボット自身がタスクを学習・成長し、様々な業務を計画・実行します。最新のデモでは、PUDUの清掃ロボット「PUDU SH1」を扱い、床清掃などの作業を円滑にこなしています。視覚、触覚、力覚、聴覚といった多彩なセンサーを搭載し、周囲環境や人間の言葉・行動を理解することで、人と同様のマルチモーダルなコミュニケーションが可能となりました。
PUDUの創設者兼CEOである張涛は、商用サービスロボット産業が新たな局面に入り、産業用ロボット、セミヒューマノイドロボット、ヒューマノイドロボットの3つが互いに補完し合う未来を展望しています。産業用ロボットが単一タスクに優れ、セミヒューマノイドロボットが軽度の汎用化タスクを担い、ヒューマノイドロボットは複雑かつ多様な環境・タスクで高い知能と実行力を発揮し、人との対話が求められる場面で活躍することが期待されています。
「PUDU D9」の発表により、PUDUは産業用、セミヒューマノイド、ヒューマノイドという3つのサービスロボット形態をすべて揃えることになり、これまで蓄積してきた技術力、製品開発力、サプライチェーン、そしてマーケットチャネルを活かし、ヒューマノイドロボットの商業化を一層加速させます。顧客のニーズに真摯に向き合い、ロボットサービスの利便性をより多くの人々に届けるため、PUDUは研究開発と技術探求を続けてまいります。詳しくは「Pudu Robotics」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部折川
