TISは、アマゾン ウェブ サービス（AWS）のクラウドネイティブ技術を活用し、企業のITインフラやシステムを総合的にモダナイズするためのサービス「AWS ITトランスフォーメーションパッケージ for Cloud Native TISエディション」を2024年12月24日より提供開始します。近年、老朽化・複雑化したレガシーシステムがデータ活用の遅れや保守コストの増大を招き、企業全体のDX推進に大きな障壁となっています。いわゆる「2025年の崖」が迫る中で、ビジネスの俊敏性やコスト削減、イノベーションを実現するためには、モダナイゼーションを見据えたトータルアプローチが求められています。TISはこれまで、AWSを用いた500件を超える導入実績とノウハウを蓄積しており、その強みを活かして企業のクラウドジャーニー（クラウド移行・活用の継続的取り組み）を支援します。
今回提供するサービスは、AWSが持つソリューション群とTISの技術やソリューションを組み合わせてパッケージ化したもので、「人×プロセス×技術」の三つの観点から段階的に企業のモダナイゼーションを進める仕組みを用意しています。具体的には、初期段階でビジネス戦略やIT戦略を整理し、現行システムの特性分析やクラウド導入フレームワークを通じて移行ロードマップを策定します。次に、クラウドネイティブ実現の可能性を評価し、特定の業務システムやデータ基盤システムのアーキテクチャ設計を行い、経済価値を試算するなどして実際の移行を計画します。その後、構築や運用のフェーズでは、サーバーレスやコンテナ技術を用いた環境づくりや、自動化ツールの導入を支援し、運用基盤サービスの提供によって安定運用を実現します。最終的には、モダナイゼーションが完了した段階でコスト最適化を図り、成果を最大化します。
このサービスでは、AWS Well-Architectedフレームワークを用いてクラウド利用の評価を行い、課題抽出や対策の立案を支援します。また、TISはAWSの「プレミアティアサービスパートナー」や「AWSセキュリティコンピテンシー」を取得しており、幅広い技術力と実績を備えています。こうした経験をもとに、企業のクラウド移行やDX推進をトータルで支援し、成長ステージや要件に合わせた最適なクラウド活用を提案します。
参考価格は税抜250万円から、標準納期は2か月程度。クラウドネイティブのアーキテクチャ構築からアプリケーション開発の内製化、運用プロセスの自動化に至るまで、企業のDXを推進する段階的アプローチを提供し、柔軟に拡張・最適化できる仕組みを整えています。
レポート／DXマガジン編集部折川
