前川製作所は業務のデジタル化を支援する「SmartDB」を導入しました。2023年1月に導入し、現在は社員約2500人が利用するシステム開発基盤となっています。前川製作所とドリーム・アーツが2025年3月13日、発表しました。
前川製作所は冷凍機などの産業機械を製造・販売する企業。国内に54拠点を構えるほか、海外でも43拠点を展開します。そんな同社は、2021年から業務改革プロジェクトを開始し、システム刷新などに取り組んでいます。とりわけ40年以上使い続ける基幹システムは、メンテナンスの負荷や手作業によるミスなどの課題が顕在化。刷新が急務な状況となっていました。
一方、基幹システム移行後の手作業による業務のデジタル化にも着手。ドリーム・アーツの「SmartDB」を導入しました。前川製作所では、現場がノーコードで必要な業務アプリを開発できる点、デジタル人材を育成できる点を評価し、「SmartDB」の導入を決めました。
前川製作所は2023年1月に「SmartDB」を導入。それから2年余りで約100個の業務アプリを開発、運用しています。輸出管理や見積台帳、安全管理帳票などを現場がノーコードで開発。現在は基幹システムとの連携も進めています。
「SmartDB」導入により、海外出張申請業務に関わる年間3000枚もの帳票類をデジタル化。申請業務の作業時間を約1500時間削減したといいます。さらに、ドリーム・アーツが実施する「SmartDB」の認定資格制度を利用し、業務改革を主導するデジタル人材の育成にも取り組みます。

前川製作所は今後、PCの入れ替え申請業務に利用する業務アプリなど、多数の業務で「SmartDB」を活用していく予定です。
レポート/DXマガジン編集部 折川