いぶきGW搭載のTANSO‑3が2025年7月に初観測で初めて二酸化窒素(NO2)を検出しました。CO2と同時に観測できることで、人為起源と自然起源の差分把握が可能になり、温暖化対策の精度が高まる期待が高まります。
NO2観測で排出源解析はどう変わるのか

三菱電機がJAXA向けに開発した温室効果ガス・水循環観測衛星「いぶきGW」は、2025年6月29日のH‑IIA打上げ後に搭載センサの試験電波発射を行い、TANSO‑3の初観測(7月14日〜20日)でデータ取得を確認しました。AMSR3も8月11日から初期観測を開始しており、両センサとも正常動作が確認されています。鎌倉製作所で2019年度から設計・製造・試験が進められてきました。
TANSO‑3は従来機(いぶき・いぶき2号)の後継で、回折格子型分光方式を新たに採用し面的な観測が可能です。これにより二酸化炭素やメタンに加え、今回初めて二酸化窒素(NO2)の観測が実現しました。NO2は化石燃料の燃焼で発生し大気中の滞留時間が短い特があります。CO2とNO2を同時に測れることで、人為起源と自然起源の差分を把握しやすくなり、排出源の特定や観測精度の向上が期待されます。
今回の初観測データは、地球温暖化対策や気象予測、漁業など多方面での利活用が期待されます。TANSO‑3による面的且つ高精度なガス観測は、従来の単独CO2観測では得にくかった「排出の実態」をより明確にする第一歩です。今後の連続観測で観測精度と時空間分解能の向上が注目されます。
詳しくは「三菱電機株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權






















