制度改正直前の2025年9月、さとふるのデータは「とりあえず寄付」「高額寄付」「物価高対策」の3つを明確に示しました。寄付行動の変化とサービス仕様の進化を、さとふるの発表数字に基づいてわかりやすく整理します。
9月に浮かび上がった3つの寄付行動

さとふるが発表した「あとから選べるお礼品」は、寄付時に交換チケットを受け取り後から好きなタイミングでお礼品と交換できる仕組みです。2025年9月の同サービス経由の寄付件数は前年同月比で20倍以上に増加しました。サービス開始時(2024年4月17日)は導入自治体68、交換点数約7万点でしたが、2025年7月24日時点で導入自治体は400超、交換対象は約40万点に拡大しています。7月の検索性向上やチケットのまとめ買い機能追加が利用促進に寄与したと、さとふるは報告しています。

同月は寄付額100万円以上の寄付件数が前年同月比で7.4倍以上に増加しました。プレスリリースでは、寄付時にポイント付与を受けられる制度改正前の期間だったことが背景示唆されています。 また、100万円超の寄付の中にはお礼品を伴わない「寄付のみ」を選ぶケースも複数確認されたとされています。さとふるの発表は、駆け込み的な行動だけでなく寄付の志向にも多様性が生じていることを示しています。
さらに「物価高対策」を目的とした返礼品の需要も報告されました。長期保存が利く食品や日用品といったカテゴリの需要が強まったとされ、寄付者は実用性を重視する選択を増やしています。さとふるの発表は、制度改正(寄付受け付け時のポイント付与の原則禁止)を控えた時期に、サービス仕様の利便性向上と寄付者心理が重なって寄付行動に変化が出たことを示しています。
詳しくは「株式会社さとふる」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權






















