全国で熊被害が拡大する中、アツミ電氣株式会社は熊の出没を検知して通知する最新のAIカメラシステムを2026年1月に発売します。動物検知AIカメラが熊など指定動物を捉えると、メールや警報機で自動通知する仕組みで、危険エリアへの立ち入り回避や避難判断を支援します。映像は遠隔で確認でき、現地状況を把握しながら迅速な意思決定が可能です。人や車の検知にも対応し、夜間でも明るい映像を確保できるため、時間帯を問わず監視体制を構築できます。自治体や学校、商業施設、農地、キャンプ場、ゴミ捨て場など幅広い現場での活用が想定されています。
仕組みと要件。指定動物と行為条件で柔軟に監視
本システムは「指定した動物」を検知対象として設定でき、検知時に自動通知します。指定できる動物は熊、鹿、鳥、サル、猫、犬、牛、羊、馬、象、ライオン、トラ、その他の四足歩行です。行為条件として、ラインをまたぐ、エリアに侵入するを設定可能で、カメラごとに自由にエリアやラインを設計できます。境界侵入の監視や生活圏の安全確保など、目的に応じた運用が可能です。遠隔映像の確認により、現場に赴くことなく状況判断ができ、初動の迅速化に寄与します。導入時は、通知先や対応手順を決め、アラート後の行動を標準化しておくことが重要です。
想定活用シーンと実務ポイント
自治体や役場では住民安全対策の初動対応を迅速化できます。学校や教育機関では通学路の安全確保や夜間の緊急情報発信に役立ちます。商業施設や店舗では駐車場や裏手の死角で野生動物の侵入を監視できます。農地や果樹園では熊やシカ、サルによる農作物被害の対策に活用できます。キャンプ場や宿泊施設では熊の接近を早期に捉え、利用者の安全確保につながります。ゴミ捨て場では鳥の荒らしを検知し、景観や衛生の維持に役立ちます。実務では、動物の通り道と人の動線を踏まえてラインやエリアを設定し、誤検知を抑えることが鍵です。通知は時間帯別の運用や担当者体制を決め、遠隔映像の確認と周知の手順を明文化すると対応遅延を防げます。
詳しくは「アツミ電氣株式会社」の公式ページまで。レポート／DXマガジン編集部
