アクサ損害保険が47都道府県の自家用車保有者4,700名を対象に実施した「ドライバー県民性調査2025」。車種嗜好や購入重視点、保険料やドラレコ普及率の地域差が明確になり、地域ごとのニーズ反映が保険設計の重要課題と示されました。
県別データが示す差分とDX設計の示唆
アクサの調査は、20〜69歳で月に1回以上運転自家用車保有者4,700サンプルを集計したもので、都道府県ごとの傾向が詳細に示されました。車種別では、軽自動車が高知、島根、和歌山・長崎で上位を占める一方、コンパクト・ハッチバックは石川県、埼玉県、神奈川県が上位に入りました。SUV・クロカンは山形県、北海道、東京都・山口県が上位で、地域の道路環境やライフスタイルの影響が示唆されます。
購入時の重視ポイントも地域で大きく分かれており、「価格」は長崎県、「デザイン」は大阪府、「メーカー・ブランド」は東京都、「燃費」は沖縄県、「運転しやすさ」は愛知県、「安全性能」は愛知県・京都府、「リセールバリュー」は東京都がそれぞれ1位となりました。自家用車の平均購入金額は247.8万円ですが、東京都は405.6万円と突出して高く、神奈川県347.1万円、大阪府317.7万円が続いています。
カーライフコストやリスク実体も地域差があります。月間ガソリン代平均は8,684円で栃木県、岩手県、山形県が上位です。年間の任意保険料平均は55,187円で岐阜県、鹿児島県、東京都が高額圏でした。ドラレコ設置率は神奈川県82.0%、大阪府80.0%、東京都76.0%と高く、安全対策や記録への関心差が浮かび上がります。ヒヤリハット遭遇項目では埼玉県が歩行者・自転車関連で高く、東京都が電動キックボード関連、富山県が自損関連で上位でした。
これらのデータは、地域ごとの商品設計やコミュニケーション施策、リスク評価の優先順位決定に直結します。アクサは本調査を踏まえ、顧客ニーズに応える商品・サービス提供に取り組むと表明しており、パーパス「すべての人々のより良い未来のために」を体現する方針を掲げています。地場特性を可視化した今回の調査結果は、保険DXを通じた地域最適化の出発点になるでしょう。
詳しくは「アクサ損害保険株式会社」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部 權
