株式会社AlbaLinkが全国の男女491人を対象に実施した「首都圏で住みたい路線に関する意識調査」を公表しました。ランキングでは1位にJR山手線、2位にJR中央線、3位に東急東横線が入り、主要ターミナルや人気居住エリアへ短時間でアクセスできる路線が上位を占めています。調査は2025年12月1日から2日にインターネットで実施され、有効回答は491人でした。回答者の年代は20代から40代が中心で、日常の移動利便と生活環境のバランスが路線選びに強く影響していることが、自由回答からも確認できます。特に、都心直結と乗り換えの容易さが居住満足度を左右する要因として浮上しました。
今回のランキングでは、1位がJR山手線19.3％、2位がJR中央線13.6％、3位が東急東横線12.4％、4位が東急田園都市線4.1％と続きます。ターミナル駅に直結し、主要エリア間を短時間で移動できることが選好を後押ししました。JR山手線は新宿、渋谷、池袋、東京などの主要駅を網羅し、乗り換え利便が高い点が評価されています。JR中央線は新宿や東京へのアクセスの良さに加え、中野や吉祥寺など人気エリアの沿線価値が支持を集めました。東急東横線は代官山や自由が丘など洗練された街並みのイメージ、田園都市線は郊外の落ち着きと渋谷直結の両立が魅力として挙げられています。郊外も含む長い導線と複数ターミナルを結ぶJR京浜東北線や、東京駅や新宿駅に直通する東京メトロ丸ノ内線も上位に入りました。
あわせて、住みたい路線に求める条件では「混雑が少ない」が32.8％で最多となりました。次いで「他路線も使いやすい」24.4％、「電車の本数が多い」13.8％、「都心に出やすい」12.0％が続き、移動ストレスの低減と経路選択の柔軟性が重視されています。自由回答には、遅延や運休時の代替経路の確保、始発駅の活用など、現実的な通勤通学の工夫が見られました。駅ビルやスーパー、飲食店など「商業施設が多い」ことや、「治安がいい」ことも暮らしやすさの観点で評価され、夜道の明るさや監視カメラといった安心材料への言及もありました。好きなエリアが沿線にある満足度や、ターミナル駅の近さによる行動範囲の広さも、選定基準として一定の存在感があります。
住まい探しの実務では、通勤通学や余暇の目的地を想定し、乗り換え回数と所要時間、ピーク時の混雑度、遅延発生傾向を事前に確認することが有効です。候補路線が決まっている場合でも、利用駅によって混雑や所要時間が大きく変わるため、複数駅での現地確認が推奨されます。とくに「混雑が少ない」へのニーズが強いことを踏まえ、始発駅や快速停車駅の近接、フレックスタイムの可否など、生活と働き方を組み合わせて検討すると満足度が高まります。生活利便を重視する場合は、駅直結の商業施設やスーパーの営業時間、医療機関や保育施設の有無、夜間の明るさや人通りまでチェックするとよいでしょう。郊外直結路線を選ぶ場合は、家賃や住環境の静けさと、都心アクセスのバランスを可視化し、複数路線の利用可能性を確かめることで毎日の移動リスクを抑えられます。
ランキングは好みや生活段階に左右される一方で、首都圏の多数派は「移動ストレスの少なさ」と「代替経路の確保」を重視していることが分かりました。住まい選びでは、日々の移動の質を中心に据えた比較検討が、結果として住環境の満足度を高めます。
詳しくは株式会社AlbaLinkの公式ページまで。
