JCBは、モバイル即時入会サービスで新規入会した会員を対象に、MyJCBアプリで「iPhoneのマイナンバーカード」を用いた本人確認を導入しました。初回ログイン時に必要な本人確認で、顔写真や本人確認書類の撮影が不要になり、簡単かつ安全に手続きが完了します。導入はモバイル即時入会から開始し、今後は他の用途への活用も検討されています。ユーザーは最新版のMyJCBアプリ(v3.8.1以降)を用い、アプリ内の「Appleウォレットで本人確認」を選ぶだけで、開示情報を事前に確認したうえで、Face IDまたはTouch IDで認証して共有できます。
基盤には、株式会社野村総合研究所の本人確認サービス「e-NINSHO」を採用しています。Appleウォレットの身分証明書は、毎回ユーザーが開示する情報を確認でき、提示に関する情報は暗号化されデバイス上のみに保存されます。Appleが共有の日時や場所を把握することはなく、ISO 18013-5シリーズおよびISO 23220シリーズの規格に対応するなど、セキュリティとプライバシー保護の設計が特徴です。これにより、本人確認のUXとリスク低減の両立が実現します。
MyJCBアプリは、利用金額やポイント残高の確認、簡単ログイン、利用状況のグラフ表示、不正使用検知のPUSH通知など、カード利用の安心と利便を高める機能を提供しています。新しい本人確認の採用で初回ログインの摩擦が減り、モバイル即時入会の価値が一層高まります。ユーザーは、Appの更新とウォレットへの「iPhoneのマイナンバーカード」を追加を事前に確認し、安定した通信環境で手続きを進めるとスムーズです。
実務担当者にとっては、公的身分証のモバイル実装と生体認証を組み合わせた「選択的開示」モデルの導入が、本人確認のKPI改善に有効であることを示す事例と言えます。開示情報の明示、最小限データの共有、ログ管理と第三者本人確認サービスの連携をセットで設計することがポイントです。デジタル本人確認の標準化が進む中、JCBの取り組みは、金融のみならず幅広いオンライン会員サービスに適用可能なベストプラクティスとして参考になります。
詳しくは「株式会社ジェーシービー(JCB)」の公式ページまで。





















