日本の世界文化遺産である富士山について、アウンコンサルティング株式会社が世界各国・地域を対象に検索動向を集計しました。結果として「富士山」に関する検索上位はアメリカ、インド、台湾の順でした。富士山は2013年に世界文化遺産として登録され、自然景観に加えて信仰と芸術の象徴性が評価されています。調査では、欧米豪で年間を通じて検索数が最も多く、月間およそ45万から60万件で推移しました。なかでも2025年3月と5月に60万件を超えるピークが記録されています。一方、東アジアとインドは年間を通じて約20万から35万件で安定し、2024年11月に約35万件の山が見られました。検索トレンドは季節要因やイベント露出とも連動しており、観光計画の意思決定に直結するデジタル情報の重要性が浮き彫りになっています。
富士山が文化遺産として登録された背景。信仰と芸術に根差す象徴性
富士山は自然遺産と誤解されがちですが、2013年に世界文化遺産「富士山 信仰の対象と芸術の源泉」として登録されました。古来、山岳信仰の対象であり、浮世絵や俳句など多様な芸術作品に描かれてきた歴史が評価の核です。登録範囲には山体に加え、周辺の神社、溶岩樹型、湖沼などの文化資産が含まれます。自然景観の雄大さだけでなく、日本文化の象徴としての意味合いが強く、国内外で高い認知を獲得しています。世界文化遺産としての側面が明確であることは、情報発信や来訪者向けの案内整備においても重要な前提になります。文化的価値の理解は、訪問前の検索行動にも影響を与える可能性があります。
国別検索ランキングの上位動向。アメリカ、インド、台湾が牽引
検索上位3カ国はアメリカ、インド、台湾の順でした。アメリカでは、東京から富士山、京都、大阪へと巡るゴールデンルートの認知が広く、交通や宿泊、モデルコースなど周遊計画に関連する情報探索が活発です。インドでは、自然景観と文化体験の両立を志向する層の関心が高まり、SNSで拡散される富士山の写真や登山体験も動機付けとなっています。2025年3月の登山規制や料金改定の報道露出も検索数の増加要因とされています。台湾は日本の観光地への関心が高く、地理的近さと親近感からリピーターが多い点が特徴です。桜や紅葉、雪景色と富士山の組み合わせは写真共有の人気テーマで、シーズン前に検索が増える傾向が示されています。これらの動向は、各国の旅行計画と情報収集のスタイルを反映しています。

地域別の月次推移。欧米豪は通年で高水準、東アジアとインドは季節要因が色濃い
地域別では、欧米豪の検索数が通年で最も多く、約45万から60万件のレンジで推移し、2025年3月と5月にピークを超えました。3月は夏の登山シーズンに向けた予約とルート検討が始まる時期にあたります。5月は旅行直前の情報確認や、登山以外の新緑ハイキングなどを狙った計画で検索が増えたとされています。一方、東アジアとインドは年間で約20万から35万件の安定レンジながら、2024年11月に約35万件へ達しました。紅葉シーズンの魅力や冠雪のライブ映像など季節感のあるビジュアル露出が背景にあります。台湾では台北国際旅行博で日本ゾーンが過去最大規模となり、36万人超が日本観光情報に接触しました。このイベント後、富士山や桜、紅葉に関する再検索が顕著になったとされています。インドでは乾季入りとディワリ後の旅行関心の高まりが、検索の押し上げにつながりました。

詳しくは「アウンコンサルティング株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















