総合人材サービスのマンパワーグループは、19カ国の労働者13,918人を対象とする意識調査「グローバル・タレント・バロメーター」の最新結果を公表しました。日本の有効回答は522人で、調査はウェルビーイング、仕事の満足度、自信の三つのテーマを指数化しています。日本ではウェルビーイング指数が45%で前回から2ポイント上昇、仕事の満足度指数は54%で2ポイント上昇しました。一方、自信度指数は45%で1ポイント低下し、AIや先進テクノロジーを使いこなす自信の弱含みが明らかになりました。働きやすさや満足度の改善が進む一方、スキル面の自己評価には課題が残る構図です。調査は2025年に続く3回目で、期間は2025年9月1日から10月1日、方法はWEBアンケートで実施されています。
ウェルビーイングは改善 価値観への共感とワークライフ支援が上向き
ウェルビーイング指数はグローバル平均67%に対し、日本は45%でした。日本では、日常的な軽度のストレスをほとんど感じないとの回答が2ポイント増加し、会社のビジョンや価値観への共感は3ポイント、ワークライフバランスの支援が十分との評価は4ポイント上昇しています。意義と目的や価値観の一致、生活と仕事の調和に関する評価の改善が、日々の働きやすさの向上につながったとみられます。水準は依然としてグローバル平均を下回るものの、前回からの伸びは継続的な環境整備の効果を示すものです。こうした土台づくりは、中長期的な定着や関係性の強化に寄与します。
仕事満足度も上昇 雇用安定感と上司への信頼が押し上げ
仕事の満足度指数はグローバル平均62%に対し、日本は54%で2ポイント上昇しました。自分の仕事に満足し、今後6カ月以内に自発的に退職する可能性が低いとの回答が増え、6カ月以内に別の仕事を見つけられる自信も2ポイント上がっています。上司がキャリア開発に最善を尽くしているとの認識と、上司への信頼は1ポイント上昇しました。現在の仕事への納得感や雇用の安定感が高まり、マネジメントへの評価改善も相まって満足度の底上げにつながっています。選択肢があるとの感覚が心理的安全性を支える側面も見られます。
自信は弱含み 新技術活用の自己評価が下押し要因に
自信度指数はグローバル平均73%に対し、日本は45%で1ポイント低下しました。日本では、職務遂行に必要なスキルと経験への自信が5ポイント低下し、AIや先進テクノロジーを使いこなす自信も4ポイント低下しています。一方で、組織内で必要スキルや経験を得る機会があるとの回答は1ポイント、昇進や異動の機会があるとの回答は4ポイント増加しました。機会は広がりつつも、自己評価の伸びが追いついていない点が特徴です。現場の負荷軽減や満足度の改善と並行して、新技術への習熟と自信の醸成には時間を要していることがうかがえます。
経営メッセージ 「今」と「次の時代」への同時投資を強調
マンパワーグループのBecky Frankiewiczは、AIの進展を踏まえ、既存のビジネスを遂行しながら従業員を支える「今」と、AIが浸透した未来に向けてスキルと自信を育む「次の時代」を同時に管理する重要性を強調しています。業務への集中を保ちながら試行を可能にする環境づくり、人とテクノロジーの双方への継続投資が鍵としています。「人を第一に、デジタルを常に」という姿勢のもと、変革過程での人材支援を位置づける考えが示されました。調査の概要は、調査時期が2025年9月1日から10月1日、対象は世界19カ国の労働者で、有効回答数は13,918人です。
詳しくは「マンパワーグループ株式会社」の公式ページまで。






















