JR東日本グループは、新幹線の新予約サービス「JRE GO」を2026年秋ごろに開始します。従来の「えきねっと」では、初回利用時に予約完了まで平均十数分を要していましたが、JRE GOは最短1分で予約できる体験を掲げ、当日予約が半数を占める新幹線利用の障壁を下げます。背景には“ヒト起点のマーケットイン”を目指す「勇翔2034」と、Suicaを軸に顧客接点を刷新する「Suica Renaissance」の方針があります。まずは予約プロセスの抜本的見直しで迷わず短時間に完了できる導線を整えます。購入時間は条件や操作速度により変動する旨が示されています。2027年度以降はモバイルSuicaやJRE POINTと連携し、移動と生活の接点拡張を進めます。
予約体験の刷新 初めてでもすぐ使え、混雑期も探しやすく、直前変更にも対応
JRE GOは、利用開始手続きを21ステップから最短4ステップへ簡略化し、初めての利用でも短時間で開始できます。検索は対象区間の全列車を一度に表示し、シートマップで号車、座席位置、併結情報も同時に確認できます。これにより、繁忙期でも希望条件に合う列車を素早く見つけやすくなります。予約変更や払戻はトップ画面から直近の予約にすぐアクセスでき、乗車直前の予定変更にも対応しやすい構成です。「えきねっと」で指摘されてきた登録の煩雑さ、比較の手間、直前変更の難しさ、操作の重さといった課題への対応が盛り込まれています。画面は開発中で変更の可能性があります。当日予約が多い利用実態に合わせ、短時間での判断と操作を前提とした設計が特徴です。
提供仕様とスケジュール 東北から北陸まで対象 新幹線eチケット限定でクレジット決済
開始時点では、東北、秋田、山形、上越、北陸の新幹線各駅相互間が対象で、北陸は東京から上越妙高までに限られます。JR東日本エリアのみが対象で、東京と上野の発着は除外されます。予約可能な座席は、普通車の自由席と指定席、TRAIN DESK、グリーン車、グランクラスです。乗車は交通系ICカードやモバイルSuicaを紐づける新幹線eチケットに限定し、決済はクレジットカードのみとなります。1回の申し込みで大人と小児を含む複数名の予約に対応します。運賃面は「えきねっと」の新幹線eチケットと同様で、自由席は割引なし、指定席は200円引き、トクだ値は取り扱いません。2026年4月20日からは先行試用版を事前エントリー制で開始し、詳細は2026年4月にJR東日本のホームページと公式SNSで案内予定です。
今後の展開 在来線や多言語対応、Suica・JRE POINT連携へ
JRE GOはお客さまの声を反映し、2027年度末までに在来線のチケットレス特急券の取り扱いと多言語対応を目指します。「えきねっと」は基盤サービスとして継続提供し、JRE GOで得た知見を還元、将来的な一体化を視野に入れます。Suica Renaissanceの一環として、モバイルSuicaアプリやWelcome Suica Mobile、JRE POINTと連携し、JRE POINT会員限定の新幹線乗り放題パス、繁忙期や閑散期に応じたポイント還元、予約不要で指定席に乗車できるサービスなどの検討を進めます。これにより、予約から乗車、ポイント活用までを通じた新たな顧客体験の創出を目指します。
詳しくは「東日本旅客鉄道株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部 權





















