150万人規模ではありません。1億5,000万人超の巨大プラットフォームが、チャットに顔年齢確認を義務化します。年齢ごとに区切る新ルールは、何を変えるのでしょうか。6つの年齢層と日本で必須の保護者同意の実像を整理します。
チャットに「年齢の壁」を設ける狙いと運用の全体像
ロブロックスは、チャット利用時に顔年齢確認を求める仕組みを全世界で段階導入します。日本では13歳未満が年齢確認を行う際に保護者の同意が必要です。2025年11月に年齢確認の導入を公表し、12月からオーストラリア、ニュージーランド、オランダで必須化しました。これらの国では日次の利用者の50%超がすでに確認を完了しています。数千万人規模で手続きが進み、対象地域を広げています。最高安全責任者のマット・カウフマン氏は、安全を最優先に最高水準の対策を進めるとコメントしています。
ロブロックスの年齢確認は、アプリから端末カメラで短時間に完了します。顔年齢推定の画像や動画は提携先のPersonaが処理し、完了後に速やかに削除します。13歳以上は本人確認書類による方法も選べます。年齢確認は任意ですが、チャットなど一部機能は完了していなければ使えません。誤判定に対してはカスタマーサポートと異議申し立ての仕組みを用意しています。本人確認書類の提示や保護者による生年月日の更新などで代替手段を提供します。
年齢確認を通過したユーザーは6つの層に自動的に分類されます。9歳未満、9〜12歳、13〜15歳、16〜17歳、18〜20歳、21歳以上の体系です。チャットは自分の年齢層と上下の層に限定されます。例えば9〜12歳は同層に加えて9歳未満と13〜15歳とのみ会話できます。9歳未満は保護者の明示的な同意がない限り初期設定でチャットがオフになります。最年少の保護を優先し、不適切なやり取りの抑止を強化します。
日本での保護者同意のフローはアプリ内で完結します。設定からアカウント情報を開き、保護者の許可を選びます。保護者メールを入力すると通知が届き、保護者用アカウントを作成して子どものアカウントと連携します。連携後に保護者が許可を選択すると年齢確認が可能になります。保護者はロブロックスの保護者コントロールで確認状況や生年月日の更新を管理できます。安全センターには判断を助けるガイドや管理ツールがまとまっています。
この取り組みは単独ではなく重層的な安全対策の一部です。未成年向けコミュニケーションルールとコンテンツ管理を組み合わせています。強化された保護者向け管理機能と連動して運用されます。年齢に応じたコミュニケーションの最適化を狙います。利用状況を継続的に確認し、必要に応じて再確認を求める仕組みも示されています。今後はRoblox Studioのリアルタイム共同編集機能にも年齢確認の適用が予定されています。
導入初期の成果も示されています。先行導入の3か国で半数超が日次で年齢確認済みの状態です。すでに世界で数千万人が手続きを完了しています。段階展開により対象地域での定着が進みます。チャットの安全基準をプラットフォーム全体で共通化します。年齢層の分断ではなく、隣接層まで開く運用で交流の余地を残します。安全と利便のバランスを設計に織り込んでいる点が特徴です。
見解
大規模コミュニティの安全設計をプロダクト機能で担保する方針は実務的です。年齢層の隣接許可は交流と保護の両立を図る現実解といえます。
詳しくは「Roblox Corporation」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 茂木






















