3,248人のアンケートで「思い出の卒業ソング」はどう分かれたのでしょうか。昭和と平成で『仰げば尊し』が1位、令和は『旅立ちの日に』が首位という結果です。理由や音楽の聴き方にも世代差が表れました。数字と事実で整理します。
ランキングと理由、そして聴き方でわかる世代差の実像
楽天グループ株式会社が運営する「楽天ブックス」は、ユーザー3,248名を対象に「世代別 思い出の卒業ソングランキング2026」を公表しました。18歳時点の元号で年代を区分し、1971年生まれまでを昭和世代、1972年から2001年生まれを平成世代、2002年以降を令和世代として集計しています。結果は、昭和と平成で合唱曲『仰げば尊し』が共通の1位となり、令和では『旅立ちの日に』が1位でした。『仰げば尊し』は令和世代では7位で12.3%という位置づけで、上位曲の入れ替わりが確認できます。令和ではレミオロメン『3月9日』やRADWIMPS『正解』など2000年代以降の曲が多くランクインしたことが示されています。
「思い出の卒業ソングを選んだ理由」は、全世代で「卒業式など学校行事で歌ったから」が最多でした。自由回答には、昭和世代の「荒井由実『卒業写真』の歌詞と実体験が重なった」という感情的な結び付きが寄せられています。平成世代では「中学の卒業式でレミオロメン『3月9日』とイルカ『なごり雪』を歌い、MDで繰り返し聴いた思い出」といった当時の再生環境と共に語られました。令和世代ではRADWIMPS『正解』を卒業式で練習したが、コロナ禍で開催が揺れた不安と、歌って卒業できた安堵の声が紹介されています。式典での合唱体験が記憶の核になっており、選曲の背景に学校行事が強く作用していることがわかります。
音楽の聴取手段にも差が明確です。普段の視聴方法は、昭和世代で「CDを購入」が1位、平成と令和では「無料の動画サイト」が1位という結果です。CD購入は平成と令和でも2位となり、配信サービスより上位に位置しました。さらに、直近1年でCDを購入した理由では、昭和と平成は「作品を手元に持っておきたいから」が1位でした。令和では「アーティストを応援したいから」が最多で、応援消費の志向が強いことが示唆されています。手段と動機の双方で、世代ごとの価値観の違いが数字で裏づけられています。
今回のアンケートは全国の「楽天ブックス」ユーザーを対象に実施されました。回収サンプルは3,248で、期間は2026年1月23日から1月28日です。調査は「楽天ブックス」が実施し、結果発表は2月18日です。サービス概要として「楽天ブックス」は170万点以上の商品を扱い、すべて送料無料で配送すると説明されています。SPU対象サービスで、翌日配送や「待っトク便」など一部の受け取り方法も案内されています。あわせて「推し楽」や「エンタメTIMES」など関連メディアの存在も示されています。
本調査のポイントは、卒業式での合唱経験が“思い出の曲”の選択を世代横断で規定している事実です。加えて、令和世代の1位が『旅立ちの日に』である一方、昭和と平成では『仰げば尊し』が首位という違いが浮き彫りになりました。昭和世代のCD重視と、令和世代の「応援」目的でのCD購入という対照も明確です。ランキング要因、体験エピソード、メディア接触の三層で世代差が読み取れます。定点的な式典体験に、時代ごとの音楽作品と視聴行動が折り重なる構図が示されました。
見解
卒業式という共通体験が、世代ごとの“定番曲”を生み替えてきたことが数字で確認できます。視聴行動の違いは購入動機にも波及し、楽曲との関わり方を更新しているといえます。
詳しくは「楽天グループ株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部






















