なんばエリアのオフィス価値向上に向け、南海電気鉄道株式会社はパークスタワー7階をリニューアルし、従業員専用ラウンジと会議室を一体化した「PARKS PATIO」を2026年4月1日に開業します。約678平方メートルのフロアに、ランチや小規模打ち合わせに適したラウンジ、多様な規模の会議室、待ち時間を活用できるスペースやリラックスに特化した空間を整備しました。テーマは働く日常に寄り添い、心が整う静かな裏庭と掲げ、都市にいながら自然とのつながりを感じられる演出を実装しています。サウンドやアートワークはアーティストと協働し、環境音や地域素材を取り入れた点が特徴です。利用対象はパークスタワーで働く方に限定され、ラウンジは無料、会議室は有料で提供されます。なんばを働きに来たくなる街へと位置づける取り組みが、今回の刷新で一段と具体化します。
なんばを「選ばれるオフィスエリア」へ 南海電気鉄道の継続施策と位置づけ
南海電気鉄道は2019年から、なんばエリアのオフィス物件で働く方を対象にワーカーサポート施策「NANKAI NAMBA WORKERS」を展開しています。これまでに、なんばスカイオ10階の従業員専用「スカイオラウンジ」の開設や、ビジネス支援、商業施設やイベントで使える従業員特典の提供などを進めてきました。さらにNANKAIグループ中期経営計画 2025から2027では既存領域の深度化を掲げ、保有施設のブラッシュアップを通じたエリア価値の向上とグレーターなんば構想の実現を推進しています。大阪のビジネス立地として梅田や淀屋橋の想起が強い一方で、なんばにはパークスタワーやなんばスカイオ、なんばパークスサウススクエアといったハイグレードオフィスが集積しています。観光や娯楽機能も隣接する環境は、働く人にとって利便性と楽しさを両立できる魅力と位置づけられています。今回の「PARKS PATIO」は、そうした価値を施設内で体感できる場として、施策の延長線上にあります。

ラウンジと会議室の機能構成 多様なワークシーンに対応
PARKS PATIOはラウンジと会議室、ビジネスラウンジとリラックスルームで構成され、フロア全体でシームレスに使える設計です。ラウンジは二つの性格を持ち、一つはお弁当持参のランチや少人数のカジュアルな打ち合わせに適したエリアです。もう一つは気分転換を図りながら集中作業に臨む際や、一人で落ち着いてランチを楽しみたい場面に対応します。会議室は大小を取りそろえ、カジュアルな面談から約30名規模の会議まで幅広い用途に利用できます。ビジネスラウンジとリラックスルームは、会議までの待ち時間を有意義に使う機能と、心身をリセットできる機能を明確に分けて整備しています。パークスタワー就業者限定での提供とし、ラウンジは無料、会議室は有料で運用される点も運用方針として示されています。
サウンドとアートで自然と街をつなぐ 空間演出の要点
空間演出では、都市の中でも自然とのつながりを感じられるよう、アーティストとのコラボレーションを採用しています。サウンドはMasahiko Takeda氏とkafuka氏が手がけ、難波駅周辺や南海沿線を代表する高野山エリアで収録した環境音を用いています。来訪者が無意識に心を落ち着けられる音環境づくりを意図し、働く場に適した音体験を組み込みました。視覚面では、隣接する商業施設なんばパークスの象徴的なグランドキャニオンをモチーフに、有機的な曲線デザインをラウンジ内に取り入れています。さらに周辺施設テナントから提供を受けた廃材を活用したOZA METALSTUDIOの小沢敦志氏の作品や、パークスガーデンの植栽を使ったbulbus SYO TANii 谷井聖氏の作品、テナント企業である株式会社ダイカン製作のサインを導入しています。商業エリアやパークスガーデンとの連続性を、音とアートで感じ取れる構成が特徴です。
共創プロセスで決定したデザインと運用 入居者の声を反映
計画は毎年のワーカーアンケートや日常的に寄せられる声を基に進められ、入居者と共につくるプロセスを重視した点が明確に示されています。ラウンジデザインはワーカーによる投票で決定し、利用者目線の選好を反映した選定となりました。サウンド制作ではワークショップイベントを開催し、ビル入居者が制作過程に関与する機会を設けています。こうした共創は、利用開始後の自発的な活用やマナー形成にもつながると想定され、運用の持続性に寄与する構造です。施設の主目的は業務効率やコミュニケーションの質向上に資することで、場の多機能化と心身のリセットを両立させています。設計と施工は乃村工藝社が担当し、商業やホテル、企業施設などで培った総合力を活かして空間価値の創出に取り組んでいます。
なんばで働く日常を豊かにする実装 オープン後の活用イメージ
PARKS PATIOは、日常のランチから集中作業、会議、待機時間、リラクゼーションまでを一気通貫でカバーする設計です。ワーカーが同一フロアで気分と業務内容に合わせて場を切り替えられるため、移動の負担を抑えつつ生産性と快適性の両立を図れます。自然音や有機的デザイン、地域資源を活かしたアートの導入は、施設内でなんばの街とのつながりを感じられる体験を提供します。オープンは2026年4月1日と明記され、直近の利用計画立案に資するスケジュールです。運用はパークスタワー勤務者限定で、ラウンジ無料、会議室有料のシンプルな料金形態が理解しやすい仕組みです。南海電気鉄道は、今後もなんばで働く人を支える取り組みを継続するとしています。
詳しくは「南海電気鉄道株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















