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学生が企業と空間をつくる時代へ 中京大学ラウンジ刷新プロジェクト完成

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中京大学名古屋キャンパスのセンタービルにある学生ラウンジ改修プロジェクトが完成し、2026年3月30日にオープンしました。参画したのは株式会社イトーキ、コクヨマーケティング株式会社、株式会社丸天産業の3社で、学部横断の学生22名と協働して計画からデザインまで進められました。建築や空間デザインを専門としない学生が主体となり、現場調査や課題抽出、コンセプト立案、ゾーニング設計を段階的に実施しています。就職活動の早期化や経験重視の採用といった環境変化を背景に、実社会に近い経験を提供する産学連携教育として位置づけられました。完成した空間は授業の合間の憩いの場であり、学習や交流を促す拠点としての利用が予定されています。企業、大学、学生の三者に利点をもたらす取り組みとして、継続的な活用が見込まれます。

プロジェクトの狙いと進行 学生22名が企業と共創し4ラウンジを改修

本プロジェクトの目的は、1994年に完成した中京大学名古屋キャンパスセンタービル3フロアに点在する4か所の学生ラウンジを改修することでした。法学部、経営学部、心理学部など多様な学部の学生が参加し、企業別のチームに分かれて空間デザインを推進しました。2025年5月にイトーキ、コクヨマーケティング、丸天産業がプレゼンテーションを行い、学生が所属先の企業を選択しています。半年間にわたり、現地観察やヒアリングにもとづく課題抽出、空間コンセプト策定、デザイン検討を段階的に実行しました。2025年11月にデザインが決定し、2026年3月30日に完成に至りました。オフィス市場で競合関係にある3社が教育目的で協力した点も特徴として挙げられています。

イトーキチームが設計したNest 学生の声を反映した居場所づくり

大学全体のコンセプトはクロスロードとされ、価値観の異なる学生が交わり新たな発想が生まれることを目指しました。イトーキのチームには経営学部や総合政策学部の学生など計9名が参加し、既存ラウンジ利用者へのヒアリングを実施しています。椅子が固い、落ち着けない、席の配置が使いにくいといった課題が抽出され、Nest for youをデザインコンセプトに据えました。日常的に集い、学びや交流を深め、新たな挑戦へと踏み出すための安心して戻れる居場所としてのNestを目指したと説明されています。学生主体の検討を重ねた結果、椅子や家具配置、照明計画にまで配慮が及びました。名称とコンセプトは学生の実感に根差し、利用シーンの幅広さに対応する工夫が組み込まれています。

4つの空間で学習と交流を支える クロス型ゾーニングと落ち着いた内装

完成したラウンジは、待ち合わせエリア、少人数の学習・交流エリア、個人学習・休憩エリア、大人数の休憩エリアの4構成です。これらをクロス型に配置するゾーニングにより、用途が切り替えやすく回遊性と視線の抜けを生み出しています。インテリアは落ち着いたトーンの色と素材で統一し、安心感と居心地の良さを重視しました。八事を見渡せる7階エレベーターホール前という立地特性も活かされ、眺望と動線の両面から滞在の質を高めています。グループエリアには電源付きテーブルや可動家具を配し、人数や活動に応じて柔軟に使えるようにしました。個人集中エリアには荷物置き場を備え、視線を壁へ向ける設えで集中度を高める工夫がされています。

ワークプレイスの知見を教育空間へ イトーキのデザイン指針を活用

イトーキはワークスタイルとワークプレイス設計の知見を活用し、調査、コンセプト設計、ゾーニング、動線設計、インテリア計画までを一貫して支援しました。空間やプロダクトのCMFをまとめたデザイン指針ITOKI SENSE 2025も、学生とのイメージ共有に用いられています。耐久性のみを優先せず、学生のコンセプトを形にするため素材や色、照明のトーンを丁寧に検討したと担当デザイナーは述べています。企業にとっても学びの多い機会となり、完成後に空間がどのように使われていくかを学生が実感できる点を意義として挙げました。こうした姿勢が学生の主体性を引き出し、空間の品質と利用価値を両立させています。学内で最も自由度の高い拠点として、オンの学習とオフの休憩や交流がシームレスにつながる活用が期待されます。

関係者のコメント 学生主体の実践がもたらす価値

参加学生は、中京生の大学生活の様々なシーンを支える想いを込めて設計したとし、役に立つ場になることへの期待を語りました。中京大学の担当者は、企業と協働する空間づくりの経験が実践的な教育機会であり、交流や学びの拠点として新しい居場所になることを期待すると述べています。イトーキの担当デザイナーは、学生にとって自ら関わった空間の変化を実感できることが貴重だとし、事後に生まれる変化を感じ取ってほしいとコメントしました。素材選定や色、照明の検討を通じ、学生の感覚を起点に協働して空間を形にできたことが印象深いとも述べています。プロジェクトは完成を迎え、2026年3月30日から学生の利用が始まります。今後も株式会社イトーキはワークプレイス事業の知見を生かし、教育分野の空間デザインに貢献していく方針です。

詳しくは「株式会社イトーキ」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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