京王電鉄株式会社は、事業部起点のオープンイノベーションプログラム「JISOU」で採択したコードコンプリート株式会社と協業し、生成AIを活用した身だしなみ評価システムを本格導入します。導入開始日は8月1日で、対象は京王線・井の頭線の全駅と全乗務区です。点呼時にスマートフォンで撮影した画像をAIが基準に沿って解析し、項目別評価と総合評点を自動で作成します。2025年10月に鉄道事業本部で実施した実証実験の結果、身だしなみレベルの定量化とセルフチェックの習慣化が意識向上に寄与したことが確認されました。これを受け、評価精度や処理時間、利便性の改善を行い、本格展開に至りました。
本システムは駅係員と乗務員の点呼前運用を想定し、本人のセルフチェックと管理職の指導双方での活用を位置づけています。運用は、撮影、AIによる基準に即した分析、評価と評点の算出、結果の活用という手順です。実証実験後の管理職向けアンケートでは、総合評価と指摘のしやすさに関し肯定的な意見が約8割に達しました。特に制服の着用方、頭髪、制帽の着用方に関する指摘が行いやすくなったとされ、客観性の高い評価軸の整備に資する結果となりました。京王電鉄はコードコンプリートとともに、DXで定性情報の定量化に取り組み、日本一安全でサービスの良い持続可能な交通を目指すとしています。
京王電鉄は2022年度から外部パートナーとの共創によるオープンイノベーションを推進しており、2026年2月にはコーポレート・ベンチャー・キャピタル「京王れーるファンド」を設立しました。JISOUでは、京王電鉄内および京王グループから41件のテーマを募集しており、現場課題の解決とサービスレベルの向上を進めています。今回の本格導入は、現業職場約1,500人を所管する中で、接遇や運転技術に加えて評価の統一と納得感の確保という課題に対する具体策となります。現場での標準化と再現性の高い評価が進めば、セルフチェックの定着と指導の一貫性が期待できます。導入開始後も協業を継続し、改良と適用範囲の検討を進める方針です。
詳しくは「京王電鉄株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















