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コンセント、経産省採択案件で「創造的思考力」育成のVCPプログラムを武蔵野美⼤と共同実施

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サービスデザインなどを手掛けるコンセントは2022年3月14日、武蔵野美術⼤学とともに2022年1月から3月にかけて「価値創造人材育成プログラム」を実施したことを発表しました。これは、経済産業省 令和3年度「大企業等人材による新規事業創造促進事業(創造性リカレント教育を通じた新規事業創造促進事業)」の一環です。同事業の採択を受け、コンセントが武蔵野美術大学とともに、創造的思考力を学習・実践するためのプログラム(Value Creation Program:VCP)として開発しました。

 現在では、消費者のニーズを満たすたいていの製品やサービスは市場に存在しています。したがって既存のビジネスモデルや技術の延長だけでは、これまで以上のニーズを満たせなくなってきています。  また、既存事業を多く抱えた企業は、組織として効率性を重視する傾向があります。そのため、新規事業の創出において求められる「創造性」が相対的に軽視されています。  そのような状況から、経済産業省は、社会人の「創造性」の育成と、新規事業創造の促進に向けて「大企業等人材による新規事業創造促進事業(創造性リカレント教育を通じた新規事業創造促進事業)」を推進しています。同事業では、以下のような目的が示されています。 ・新たな関係性を見出す創造的思考や、それを支える創造的態度を身体知として習得できる実践の場の提供と、ケーススタディの作成を図ること
・さらにそこで得られた成果をオンラインで公開すること  コンセントは、令和3年度 同事業での採択を受け、武蔵野美術大学とともに「創造的思考力」を習得するためのスクール形式のプログラムを開発しました。それが、「価値創造人材育成プログラム(Value Creation Program)」(以下、VCP)です。これは、「課題自体の発見」も重視し、創造的思考力を身につけるためのものです。  VCPでは、以下を身につけることを目的としています。 ・「課題発見のための創造的思考力」
・「課題解決への基礎力」  それにより、「社会に対して価値創造に寄与する人材育成」および「個を通した企業や地域、社会と創造的人材との連携を推進する取り組みとなること」を目指します。
図1:VCP「課題発見のための創造的思考力の基礎となる...

図1:VCP「課題発見のための創造的思考力の基礎となる3つの能力」

●VCP実施の概要
 2022年1月15日から3月5日の毎週土曜日に、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスやオンラインにてVCPを実施しました。受講者は、大手企業や行政に在籍する次世代経営者候補やミドル層を中心とした33名です。プログラムの運営は、武蔵野美術⼤学ソーシャルマネジメント協力のもと行いました。
図2:実施期間中に、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスで行...

図2:実施期間中に、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスで行われたプログラムの様子(抜粋)

 VCPの特徴として、以下が挙げられています。 ・武蔵野美術⼤学が90年以上の歴史で培った創造的思考力(クリエイティブシンキング)を用いている。
・新規事業を創出するための視点や考え方を得ることを目的とした、全8日間のプログラム。
 ・前半3日間:武蔵野美術⼤学の「造形教育プログラム」の体験を通し「観察力・批判力・構想力」を習得
 ・後半4日間:グループワークを中心としたプログラムを展開し、本質的な課題発見力から価値創造力を体得するとともに、クリエイティブ人材によるメンタリングを通してより広い視野を習得
 ・最終1日:プレゼンテーションと講評を通じて、通常のデザイン思考プログラムとは異なる、本質的な美術の力を用いた事業創造力の習熟度を確認。
・デザイン実務経験者、創造性関連の学識経験者、アーティストなど、多様な人材がプログラム開発や講師を担当。
・武蔵野美術大学校友会および世界社の協力を得て、第一線で活躍するアーティストやデザイナーによるメンタリングプログラムを実施。それにより、アーティストやデザイナーが、設定したパーパスやコンセプトに対しどのような思考や態度で捉えているのか、体感することが可能。
図3:VCP「創造的思考力の実践演習」イメージ

図3:VCP「創造的思考力の実践演習」イメージ

 VCPの体制と各組織の役割は、以下の通りです。 ・株式会社コンセント(本事業の採択企業):経済産業省 令和3年度「大企業等人材による新規事業創造促進事業」におけるVCPの開発、自学自習コンテンツの開発、および本事業で得られた成果の公開
・武蔵野美術大学:創造的思考力を活用したVCPの開発
・株式会社武蔵野美術⼤学ソーシャルマネジメント:VCPの運営、実施
(協力組織)
・武蔵野美術大学校友会
・世界株式会社  今後コンセントでは、VCP開発に加え、同事業の目的の1つである「成果のオンライン公開」に向けて、VCPの観察を通して得られたインサイトなどをもとに、自学自習コンテンツの開発や一連の施策成果の公開を引き続き行っていくとのことです。

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