Z世代社員のマネジメントに難しさを感じるかを聞いた結果が図1です。

図1:Z世代社員のマネジメントに難しさを感じますか。
「とても感じる」(8.2%)と「やや感じる」(47.5%)を合わせると、半数超えの55.7%が難しいと感じていると回答しました。具体的にどんな点が難しいのか。自由回答には次の指摘もありました。
・モチベーションアップのために、どのようなアプローチが効果的なのかがわからない
・言われたことはとりあえずこなすが、それ以外はしないし、自分で考えない
・上の世代の現場の社員が価値観のシフトができていない
・自己評価が高く、正当な注意・指導も「パワハラで心療内科に行く」などと発言する
・我々の世代の考え方と異なり、ハラスメント扱いされることが多い
Z世代社員のマネジメントで工夫していることは何か。自由回答には次の工夫も見られました。
・興味関心の高い分野を任せてみる
・成功体験を積ませること、失敗させないこと、一人ではなく社内に必ず味方がいると認識させること
・見て覚えろとは言わないようにする。理解するまで教えてから作業させる
・傾聴することを意識する。成功へ自ら導けるようなコーチングを実施する
・言われたことしかしないので、1から10どころか50くらいまで教える。
・評価や賃金などの人事制度、多様な働き方への変更(リモートワーク、ドレスコース緩和など)
Z世代社員の価値観にどんな特徴を感じるかを聞いた結果が図2です。

図2:Z世代社員の価値観にどんな特徴を感じますか。
「ワーク・ライフ・バランス重視である」の場合、「とても当てはまる」と答えた割合が78.7%を占めます。「やや当てはまる」(18.0%)を合わせると、96.7%の総務人事担当者がZ世代のワーク・ライフ・バランス重視を感じていることが分かります。「フレキシブルな勤務体制を重視する」も「とても当てはまる」「やや当てはまる」を合わせると86.9%を占めています。
Z世代社員のスキルにどんな特徴を感じるかを聞いた結果が図3です。

図3:Z世代社員のスキルにどんな特徴を感じますか。
「デジタルリテラシーが高い」は「とても当てはまる」「やや当てはまる」を合わせると90.1%でした。「情報処理能力が高い」も「とても当てはまる」「やや当てはまる」を合わせると86.9%と高い割合となっています。
自由回答には、Z世代社員の価値観やスキルについて次の指摘もありました。
・転職に対するハードルが低い
・完璧な自分であることのこだわりが強いと感じる
・仕事に対するこだわりが少なく効率的で負荷のないことを好む傾向にある
・言われたことを言われたようにすることはできるが、自ら考えての作業や行動はできない人が多いように感じる
・社外の会社などとも積極的に交流をしていてたり、様々なコミュニティを持っている
Z世代社員とジェネレーションギャップを感じることとして、自由回答には次の声もありました。
・上下関係の意識が低い
・時間内はまじめに仕事をするが、定時になれば仕事が残っていても相談なく帰る
・仕事とプライベートのメリハリが大きい
・業務指示に対して、簡単に”できません”と言えるもしくは、”やりたくない”という
・福利厚生に対する要求が強く、会社負担がないと参加しない
Z世代の採用活動に難しさを感じるかを聞いた結果が図4です。

図4:Z世代の採用活動に難しさを感じますか。
「とても感じる」(9.8%)と「やや感じる」(29.5%)を合わせると、39.3%が難しいと感じています。
Z世代の採用活用で工夫していることを聞いた結果が図5です。

図5:Z世代の採用活用で工夫していること・今後強化したいこと
「Webサイトの充実」が45.9%でもっとも多く、「選考のスピード感を上げる」(41.0%)、「選考後のフィードバック」(39.3%)と続きます。今後取り組みたいこと・強化したいことは「SNSを活用した情報発信」(42.6%)や「動画配信」(36.1%)が高い割合になっています。
採用のための情報発信で活用しているツールを聞いた結果が図6です。

図6:採用のための情報発信で活用しているツールを教えてください。
使っているツールは「Twitter」が26.2%でもっともも多く、「Youtube」が19.7%で続きます。一方で「あてはまるものはない」が47.5%を占めます。採用活動にツールを使用しない企業が半数を超えていることが分かります。