音声ベースのソーシャルネットワーキングサービス、クラブハウス。2021年に大ブームを巻き起こしたあと、現在はどうなっているのでしょうか。クラブハウスの今とこれまでの歴史をひもときます。
クラブハウス(Clubhouse)は、アメリカ発の音声でつながるSNSで、日本では2021年1月に大きく注目されました。
クラブハウスの火付け役は、まずは起業家でした。コロナが続いたこともあり、多くの人々が自宅にいる時間が長くなり、新しいオンラインコミュニティを求める傾向があったのです。
その後、芸能人やインフルエンサーも使い始め、一気にブームに。しかし、そのブームは長続きせず、同年3月には収束してしまいました。要因としては、twitterやfacebookといったSNS大手から同様の音声サービスが登場したことや、収益化しにくいといった見方が広がったためと言われています。
そんなクラブハウスですが、現在はどうなっているのでしょうか。
まず、2023年5月現在もiPhoneやAndroidのアプリをダウンロードして利用することができます。記者が探すと、アプリストアで見つかりました。インストールしてアカウント登録すると、通常のSNSのように使うことができます。ブーム当時は招待制だったため、使いたくても使えない人も多かったクラブハウスですが、今は招待がなくても使えるようになっています。
おすすめのユーザーの欄には、JamesやRohanといった海外ユーザーが並んでいますが、探すと日本語のハウスが見つかります。興味のあるものをいくつかフォローしてみました。これで、配信中のものがホームに表示されるはずですが、フォローの数がまだ少ないこともあり、英語のオープンルームおすすめ表示されました。
取材時にアクティブで聴くことができたうちで興味深かったのは、英語勉強のルームでした。エジプトやインドの人が、アメリカ人の英語の先生に対して自己紹介や英語力を身に着けたらやりたいことを熱心に語っていました。
あえて文章ではなく、動画でも写真でもなく、音声だけでリアルタイムの交流をするということは、独特の親近感が湧くものです。
クラブハウスは、初期の初期の熱狂は冷めたものの、招待がなくても利用しやすくなり、一定の成熟期に入ったといえるでしょう。
多くの言語や地域で展開され、世界的なコミュニティを形成しているクラブハウス。気軽に会話に参加することもできるので、今だからこそ使って世界中とおしゃべりをするのも楽しいかもしれません。
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