企業のDXニーズは昨今、より高まっています。その流れを受け、電通・電通デジタルの2社は、2020年9月に企業のマーケティングDX課題を可視化するサービス「Dentsu Digital Transformation診断」を提供開始しました。これは、課題を以下の4つの領域で可視化するものです。
①顧客体験
②システム
③データ・人材
④組織・業務
診断サービスによって、20を超える業種のDX課題を明らかにしていく中で、以下のような声が数多く集まりました。
・データは蓄積されているものの、チャネルやツールとの連携も部分的で、活用できているとは言えない
・部署やチャネルごとに個別最適化が進んでおり、システムの全体像が把握できていない
・戦略と、それを実現するためのシステムのブリッジが掛けられていない など
このように、顧客体験を下支えする「システム変革」に関するニーズが、急速に高まっていることが明らかになりました。それらのニーズに応えるため、今回、ISIDが電通・電通デジタルのチームへ新たに参画し、サービスの開発に至りました。

図1:「DX診断 for システム」サービス
「DX診断 for システム」サービスでは、診断結果から、マーケティングシステム構成の現状課題(AS-IS)を抽出します。そして、理想の顧客体験をもとにした、あるべきマーケティングシステム構成設計(TO-BE)を導き出します、そして、その実現に向けた具体的なマーケティングシステムの導入・改善ステップまで落とし込み、さらに実装・運用まで並走します。このように、統合力と実効性を備えたものです。
同サービスの特徴は以下の通りです。
1. 国内電通グループ各社の強みを生かしたマーケティング支援力と、システム構築力との掛け合わせによる、統合力と実効性。
2. システム構築に必要となる要素を網羅した、6種類の診断結果により、プロジェクト計画や要件定義にスムーズに移行可能。
3. 2時間×4セットの短期完結型有償サービス(2カ月程度)により、効率的なプロジェクト推進が可能。

図2:DX診断 for システムのサービス概要
ISIDは、日本の金融機関や製造・流通業など、発表日時点で約2,500社に及ぶ顧客のシステム課題を解決してきました。同サービスにおいて、これまでシステムインテグレーション事業で培ったコンサルティング力とシステム構築力を生かし、顧客のシステム変革を支援していきます。
なお、「Dentsu Digital Transformation診断」を起点としたDXサービス拡充は、「DX診断 for システム」だけでなく、他の課題解決に向けたサービス開発も新たに進められています。今後、リリースされていく予定です。