VRCは2021年11月18日、アパレル業界向けのバーチャル試着ソリューションを発表しました。3Dを使ったアバター技術を活用し、即時にフィッティングできるのが特徴です。同社と東芝テックが共同開発したバーチャル試着サービス(プロトタイプ)を体験する施設も開設しました。
VRCが発表したバーチャル試着ソリューションは、アパレル業界用の撮影技術や衣類の独自3Dモデリング技術などを使った即時オートフィッティングソリューション。ボディスキャン装置「SHUN’X Apparel」と、バーチャル試着アプリ「Virtual Palette」で構成します。ボディスキャン装置を使って自動推定した全身サイズをもとに、利用者そっくりのアバターを即時生成します。
バーチャル試着アプリに表示されるアバターを使い、3Dの洋服をフィッティングします。自身の体型に合う洋服を自由に試着できます。気になるファッションが合うのかを何度も試すといったことも可能で、これまで実際に試着をすることでしか得られなかった直観的な試着感を、スマートフォンのアプリで体験できます。
via www.vrcjp.com
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ソリューションを導入するアパレル企業やECサイト事業者は、サイズ違いや実際に着てみたら印象と異なったなどの理由による返品率を低減できます。店頭在庫がないという理由による販売機会損失も防げます。
なお、同社は東芝テックと共同で、本ソリューションを活用したバーチャル試着サービスのプロトタイプを共同開発します。東芝テックが東京都港区に構えるショールーム「TEC 01 SIGHT SHOWROOM(テック・ゼロワン・サイト・ショールーム)」で体験することが可能です。
VRCは今後、アパレル業界への貢献と、大量生産による環境汚染対策などの社会貢献を目指し、3D基盤技術を活用したソリューションを開発していく考えです。