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DXが進まない3つの課題、MRIが調査結果をもとに解決策となる処方箋を公開

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三菱総合研究所(MRI)と三菱総研DCSは2023年4月5日、DXを推進する際の3つの課題と処方箋を発表しました。両社が売上高100億円以上の国内民間企業を対象に実施した「DX推進状況調査」で明らかになった実態をもとに課題と処方箋を用意しました。調査結果は「DXの突破口」というレポートにまとめています。

 三菱総合研究所と三菱総研DCSは今回、ビジネス変革まで進まない要因は何か、変革に成功した企業はその課題をどのように解決したのか、の2点にフォーカスして調査を実施。その結果、デジタルによる業務改善段階にとどまる企業(改善企業)と、ビジネス変革段階に至る企業(変革企業)のそれぞれの回答割合を比較した結果、3つの課題が明らかにしました。3つの課題と処方箋は次の通りです。 課題1:ビジョン・KPIの策定とアップデート <ビジョンに至る道筋>
・DXの取り組み状況に対する回答で、「ビジョンを計画通りに実行」(改善企業21%/変革企業58%)と「KPIを設定してモニタリング」(改善企業26%/変革企業57%)に大きな差 【処方箋】ビジョン策定のポイント
・CDO(Chief Digital Officer)の任命やDX推進部署の設置など、推進責任を明確化。全社がビジョン策定に参画し、各部署が「自分事」とする
・ビジョンに至る道筋を変革領域として定める。例えば、ビジネスモデルやオペレーション、システムといった領域で取り組みのステップごとに計画を具体化
・定めた計画の到達度を測る指標を目的にあわせて設計・設定し、データ計測によるモニタリングを実施。その過程で改めて課題を抽出、状況に応じビジョンや指標をアップデートする 課題2:データやファクトを重視した判断 <データ駆動型の意思決定>
・DX成功要因に対する回答で「データやファクトを重視した判断」に大きな差(改善企業32%/変革企業48%)
・収益や業務品質の向上に直結する、「主要事業の意思決定」におけるデータ活用が進展(昨年調査対比6pt増) 【処方箋】データやファクトを重視した判断を組織に根付かせるポイント
・データ活用を目的化しない。ビジネス課題を起点に、その解決に必要なデータのみを収集・活用
・ビジネス課題は、多くの人がメリットを感じる具体的なテーマとする。例えば、組織にとって最重要である売上・利益増に関すること、社員共感を得やすい業務負担軽減に関すること等
・いきなり大構想を掲げず、基幹系等「今あるデータ」の可視化から着手。関係者議論の共通土台として活用を習慣化 課題3:DX投資を実現する階層間の連携 <組織の変革>
・投資増額をした企業の74%が、DX成功要因に対する回答で「経営層の危機意識」をあげた
・DX投資状況に対する回答で「ビジョンに沿ってDX投資増額を実現した」に大きな差(改善企業14%/変革企業51%) 【処方箋】DX投資増額に繋げる組織変革のポイント
・経営層はDXの先に飛躍的な事業成長があることを強く意識し、そこに至るステップには前例のない規模の投資が必要であると認識する
・更に、現場の取り組みを後押しし、「失敗」は「検証・学習」と捉えて迅速に軌道修正
・現場実務者はビジョンの実行とKPIのモニタリングによって投資効果や進捗を可視化し経営層へ共有  なお、調査レポートは下記より申し込みできます。
調査レポート「「DXの突破口」課題と処方箋 “業務改善”を“ビジネス変革”に導く3つのポイント」を申し込む
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