電通国際情報サービス(ISID)とグループ会社のエステックは2022年7月26日、次世代モビリティの「バーチャルシミュレーション拠点」開設について発表しました。「VDX Studio」(ヴィデックススタジオ)と名付けられたこの施設は、2022年9月1日に開設されます。
VDX Studio(Virtual Driving Experience Studio:ヴィデックス スタジオ)は、以下の両方の要素を持つ、レンタル型スタジオです。
・実車試験に基づく高精度なシミュレーションモデル・ソフトウエア
・実車走行さながらの体感ができるハイスペックなドライビングシミュレータ 自動車メーカーやサプライヤーだけでなく、モビリティビジネスに携わる幅広い企業を対象としています。レンタル型スタジオとして、運転評価や被験者試験などに活用できる各種設備とサービスを提供するというものです。 モビリティ業界では、「CASE」と呼ばれる新しい流れに乗って、革新的な機能やサービスが次々に市場投入されています。
・実車走行さながらの体感ができるハイスペックなドライビングシミュレータ 自動車メーカーやサプライヤーだけでなく、モビリティビジネスに携わる幅広い企業を対象としています。レンタル型スタジオとして、運転評価や被験者試験などに活用できる各種設備とサービスを提供するというものです。 モビリティ業界では、「CASE」と呼ばれる新しい流れに乗って、革新的な機能やサービスが次々に市場投入されています。
「CASE」って何?【1分で解るDX用語集】 –
DXに関連する言葉の中には聞きなれない用語が少なくありません。DXを語るなら、まずはそれらの用語をきちんと理解することが不可欠。そこでDX初心者向けに、DXにまつわる基本的な用語をやさしく解説します。今回は「CASE」。
また、消費者の志向が「モノ」から「コト」にシフトしていることから、「顧客体験」や「人間の感性」を重視した開発も同時に加速しています。
しかしこれまで、快適性や利便性など、乗り手の感性に関わる評価は、実車開発後の行程で行われることが多かったといいます。新たな機能やサービスが市場でどのように受け止められるかを、開発初期段階に確かめることは難しい状況でした。
この課題を解決する施設として、ISIDとエステックの両社は、VDX Studioを開設します。両社の以下の強みが組み合わされています。
・ISIDのシステムインテグレーション力
・エステックの実験と解析を統合したエンジニアリング力 「再現性の高いドライビングシミュレーション」機能により、実車のない開発初期段階でも、音響や振動を含めたドライバーのリアルな体験を再現して、ダイナミックな検証を行うことができます。以下のような活用方法が想定されています。 ・EVなどの制御ロジックの感性評価
・室内空間の快適性評価
・歩行者飛び出しなど危険シーンのシナリオに基づく自動運転ロジックの安全性検証
・企画段階の新機能コンセプトの妥当性評価 VDX Studioの概要は、以下の通りです。
・エステックの実験と解析を統合したエンジニアリング力 「再現性の高いドライビングシミュレーション」機能により、実車のない開発初期段階でも、音響や振動を含めたドライバーのリアルな体験を再現して、ダイナミックな検証を行うことができます。以下のような活用方法が想定されています。 ・EVなどの制御ロジックの感性評価
・室内空間の快適性評価
・歩行者飛び出しなど危険シーンのシナリオに基づく自動運転ロジックの安全性検証
・企画段階の新機能コンセプトの妥当性評価 VDX Studioの概要は、以下の通りです。
名称 | VDX Studio(Virtual Driving Experience Studio) |
所在地 | 神奈川県横浜市金沢区福浦2-6-15(エステック技術開発センター音響実験棟内) |
サービス内容 | ドライビングシミュレータ施設のレンタル、実験代行 |
設備面積 | 32㎡ |
開設日 | 2022年9月1日 |
概要 | ・ISIDとエステックが提供するデジタルツイン環境
・プラットフォームには中小型の6軸モーションベースを採用、小型ドライビングシミュレータでは対応できなかった感性評価の領域までをカバーできる応答性能を実現
・音響には、音・振動領域で長年の実績を持つエステックが監修した設備と音源
・映像では、超高精細LEDディスプレイを正面・左右の3面に配置
・実写さながらのリアルタイム映像が実際と同じ速度で流れ、スピードをよりリアルに感じることが可能
・過去、実車以外で実施が難しかったテストを、バーチャルの世界で体験可能
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via www.isid.co.jp
VDX Studioによる提供サービスとして、以下が挙げられています。
(1)コンサルティングサービス | |
・顧客ごとの課題をヒアリングし、効果的なVDX Studioの活用方法やシステム構成、機器のカスタマイズを提案します。
・利用期間において検証と必要データの取得を確実に実現できるよう、専門のコンサルタントが試乗内容のカスタマイズなども交えながら、スタジオのより効果的な使用方法を事前検証します。
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(2)ウォークインサービス(レンタル利用) | |
・スタジオ設備を1日単位でレンタルできるサービスです。
・検証に際し必要な車両モデル・コンテンツデータは、利用者が開発中のデータを持ち込むことが可能です。
・検証データを持たない利用者向けには、コンサルティングサービスをもとに、ISIDとエステックがデータ提供を行います。
・代表的な車両や一般道・高速道路などのコンテンツはオプションでの利用が可能であり、スケジュールの制約がある評価にも活用できます。
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(3)プロフェッショナルサービス(試験委託・市場調査) | |
・専任スタッフが指定された条件に則りバーチャルテストを代行し、各種テストや分析結果など顧客の要望に合わせたレポートを提供します。
・実車テストに比べ期間やコスト面で大きなメリットを生み出すことが可能です。
・一般被験者を募りたい場合はVDX Studioを会場にすることで、会社名を公表することなく新機能やコンセプトの市場評価を収集することができます。
・被験者の募集から当日の運営、結果の収集と分析までトータルで提供します。
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VDX Studioでは以下のように、実車では困難なテストを、容易に条件変更しながら繰り返し実施することが可能です。
・ドライバーや歩行者の危険を伴うテスト
・気象条件や時間帯によって変化する車両の挙動やドライバーの感性 など 実車が存在しない開発初期段階で、サービスや機能の妥当性を体感・検証することができます。それにより、開発の手戻りを減らします。さらに、映像・音・振動・コンテンツが一体となった実車さながらの走行テストを通じ、顧客体験や人間の感性を重視した新たなモビリティや関連製品・サービスの創出をサポートします。 関連リンク
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