KNT－CTホールディングスなど、AR/VRを駆使した新感覚な東京観光バスツアーを発表

　従来の都市観光バスツアーの魅力として、車窓から見える景色を楽しむことがありました。今回発表の「WOW RIDE」では、「透過有機ELディスプレイ」と一体化した「車窓」そのものをコンテンツ化します。そしてVR、AR映像を投影した映像表示システムを活用します。 　この透明ディスプレイを全車窓に搭載し、座席（20席）をバス中央に配置します。乗客は、片側だけでなく、左右両側の車窓を楽しむことができます。それにより、都市観光バスでの新しい観光体験を提供します。 　従来のVR体験は主に、VRゴーグルなどを装着し、単独で楽しむものでした。今回の観光バスでは、シートに「座っているだけ」で、非日常空間を体感できます。また、同乗者とリアルタイムで感動を共有することが可能です。 　車窓に映像が映し出されると、見慣れた東京の景色が一変します。その景色は、陸・海・空、令和から江戸時代へと時空を移動するものです。さらには、歌舞伎座の建物の内部にまで潜入します。これまでに見たことがなかった「驚き」（＝「WOW」）を体験することができます。 　ツアー運行ルートは、複合商業施設「GINZA SIX」に隣接する銀座六丁目バス乗降所を出発し、以下を巡る、約60分間の周遊ルートです。 【運行ルート】
銀座六丁目バス乗降所（GINZA SIX隣接）発→日本橋→東京駅→皇居→国会議事堂→虎ノ門→東京タワー→レインボーブリッジ→お台場→豊洲→勝鬨橋→歌舞伎座→銀座六丁目バス乗降所（GINZA SIX隣接）着 　これらの、誰もが知っている名所を周遊する東京観光の定番を採用します。それにより、以下のような効果を期待できます。 ・初めて東京観光をする方に喜んでもらう
・「この場所にこんな秘密が…？」「昔はこうだったんだ！？」など、これまで知らなかった東京の魅力を再発見する

　総合演出は、映画監督の堤幸彦（つつみ ゆきひこ）。脚本はイケテツこと俳優の池田鉄洋（いけだ てつひろ）が担当しました。映像には、池田鉄洋本人をはじめ、温水洋一（ぬくみず よういち）、ガンバレルーヤよしこといった個性豊かな顔ぶれが出演します。60分という時間の中で、笑いやハプニングを交えながら、「驚きと再発見」をコンセプトに東京の街を巡るというものです。 　ツアーには、日本が誇るゴジラも登場します。歌舞伎座では、片岡愛之助（かたおか あいのすけ）が歌舞伎の楽しみ方を紹介します。また、声優の梶裕貴（かじ ゆうき）、日笠陽子（ひかさ ようこ）が声の出演を務める、オリジナルショートアニメ『曇りのち、笑顔』も含まれます。 　さらに、お笑い芸人やタレントがMC（進行役）を務めることで、より「ライブ感」を高めます。ガイドとしての役割に加え、自慢のトーク力で、車内を一体感のあふれる空間にします。 　「WOW RIDE」の概要は、以下の表のとおりです。

　KNT－CTホールディングスとクオラスは、新たな観光コンテンツおよび旅行サービスにおける共創事業の企画・開発について業務提携しました。同業務提携で共創する企画の第一弾が、「モビリティ×エンターテインメント×テクノロジー」の融合による体験型の新しい観光コンテンツ「WOW RIDE」です。 　両社は企画実現に向け、これまで積み上げたノウハウ、経験、パートナーシップをもとに今後も「モビリティ-エンターテインメント事業」を共同で進めていきます。そして日本各地での二次交通、地域活性・誘客施策といった幅広い活用と普及、さらに新たな旅の体験価値の創造を目指していきます。