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デジタルを駆使した災害医療体制構築を研究、富士通Japanと順天堂が3年かけて共同研究を実施

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富士通は2024年6月3日、災害医療体制の構築を目的とした研究講座を順天堂大学浦安病院で実施すると発表しました。富士通Japanと順天堂大学が共同で研究を進めます。2024年6月から2027年5月までの3年間にわたり、災害医療に必要な情報収集方法、自治体や国との情報連携の仕組みなどを検討します。

順天堂大学と富士通Japanが実施する講座「医療デジタルレジリエンス研究講座」は、デジタル技術を活用して災害時にも持続的な医療供給を実現することを目的としたもの。順天堂大学の救命救急・災害医療の知見と富士通Japanのデジタル技術を活用し、被災した医療機関が迅速に復旧するための情報収集と共有システムの構築を目指します。

具体的には、災害時における交通渋滞や火災などの情報収集、洪水情報予測技術を用いた患者や物資の搬送ルート最適化、病院内での平時と災害時の稼働シミュレーションなどの仕組みを検討します。

近年、地震や台風などの自然災害が全国で多発し、COVID-19のパンデミックも社会的課題となっています。医療機関の事業継続計画が義務化されている一方で、大規模な災害時には医療需要や医療資源の情報が分散し、リアルタイムでの把握が困難な状況です。これを解決するためにデジタル技術の導入が求められています。

この共同研究は2024年6月1日から2027年5月31日までの3年間、順天堂大学浦安病院で実施します。研究内容は、災害医療に必要な情報のリアルタイム収集・共有の効率化、被災地の医療資源の可視化と適切な配置調整、自治体や地域医療機関への情報提供システムの構築です。

災害医療体制の構築イメージ(出典:富士通)

順天堂大学浦安病院は、救命救急・災害医療の知見や医療リソースを提供し、システムの有効性評価を行います。一方、富士通Japanは医療情報や災害情報の収集、物資搬送ルートの最適化、デジタル技術基盤の提供、システム設計・実装を担当します。

今後、順天堂大学浦安病院は365日24時間体制で質の高い医療を提供し、地域医療機関との連携を強化していきます。また、地域の災害拠点病院として、どのような災害時にも医療供給を継続し、急性期医療の中心的役割を果たします。

富士通Japanは地域の災害医療をデジタル技術で支援し、災害に強い社会の実現に貢献していく考えです。




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