日立ソリューションズは2021年2月8日、企業の継続的な業務改善を支援するソリューションを販売開始しました。ソリューション名は「アプリケーションモダナイゼーション支援ソリューションfor Microsoft Power Platform」。AIを活用して業務プロセスを分析したり、オンプレミスからクラウドへの移行を短期化したりし、企業のDXや働き方改革の推進を支援します。
業務プロセスのボトルネックを解消するプログラムを自動生成
業務プロセスのボトルネックを洗い出すツールを用意しているのが特徴です。AIを使って業務プロセスを自動分析するクラウドサービス「FortressIQ」を活用し、ユーザーの操作ログや画面遷移をもとにボトルネックを特定します。分析結果は2~4週間で、これまでのようにシステムログを収集したり業務を停止したりしてボトルネックを探す手間が省けます。
「FortressIQ」の分析結果をもとに、自動応答やデスクトップ上での定型作業用プログラムを自動生成することも可能です。
豊富な業務テンプレート活用でクラウド移行を支援
オンプレミスのアプリケーションをクラウドへ移行する際の作業短期化も見込めます。ユーザービリティを意識した画面やワークフローを整備した24種の業務テンプレートを用意し、移行後の煩雑な運用を解消します。テンプレートには「コラボレーション」と「ビジネスオペレーション」の2区分があり、前者には、福利厚生申請、研修申込、研修報告、社外発表申請、システム利用申請、設備予約などのテンプレートがあります。後者には、各種証明書申請、社宅利用申請、給与口座申請、各種手当申請、人事異動申請などのテンプレートがあります。
これらを活用することで、クラウドへの移行をスムーズに進められるのはもとより、ERPシステムなどと連携するクラウド環境の構築作業も短期化します。なお、移行後も「FortressIQ」を使ってボトルネックを特定するなど、PDCAサイクルを回すことで継続的な業務改善を進められるようにしています。