ニュートラルワークスは2022年12月21日、TikTokの利用状況に関する調査結果を発表しました。TikTokを日常的に使用している男女395人を対象に、利用時間や商品・サービスへの関心などを聞いています。
1日の利用時間を聞いた結果が図1です。
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全体の7割が、TikTokを30分以上視聴しているという結果でした。特に「30分程度」は46.6%を占めており、ゆっくり時間を取って見るより、隙間時間を使って気軽に視聴する用途が多いのではと推察されます。
1時間以上視聴する人は27.9%でした。隙間時間を積み重ねるケースはもとより、「気が付いたらつい夢中になっていた」というTikTokならではの特性が視聴時間の引き延ばしに一役買っているのではと推察されます。
TikTokでどんなジャンルを見ているのかをまとめた結果が図2です。
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TikTokといえばダンス・音楽関連のイメージが強くあります。調査結果でも、実際に視聴されているジャンルは「ダンス・音楽関連」がもっとも多く、52.7%を占めました。「料理・グルメ」(48.4%)が2位に続きます。
一方、「料理・グルメ」の視聴ユーザーからは、「文字だけではなく動画だとイメージがつき、チャレンジしやすい」という声がありました。TikTokは娯楽としての用途に限らず、生活に役立つ情報を得るツールとしての役割も担っていることが分かります。
TikTokをきっかけに企業の商品・サービスに関心を持ったことがあるのかを聞いた結果が図3です。
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「ある」は42.5%で、「ない」(57.5%)を下回ります。
TikTokの場合、過去の操作履歴や視聴履歴を基に、興味を持ちそうなユーザーにおすすめ動画を提案する機能を備えます。こうした機能を使い、ユーザーが気になる商品・サービス関連動画を提案し続けることが、「はい」回答者数を底上げしているのではと考えれます。
前問で「はい」と答えた人に、実際に商品・サービスを購入したことがあるかを聞いた結果が図4です。
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実際に商品・サービスを購入したことがある割合は41.6%でした。
なお、日経トレンディが2021年に発表したヒット商品ベスト30の1位は「TikTok売れ」でした。「TikTok売れ」は、TikTok内で紹介された商品やコンテンツが、爆発的な拡散を経てトレンド化しヒットすることを指します。TikTokは、お菓子や飲料など低単価の商品から、高級車や不動産までのさまざまな商品の興味を持たせる場になっています。動画を使ってユーザーに商品・サービスを訴求するプラットフォームだと評価されています。
では商品・サービスを購入した人は、なぜ購入に至ったのか。その理由を聞いた結果が図5です。
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1位は「動画を見て興味をもった」で42.9%、2位は「ちょうど欲しかったから」で34.1%でした。
もともと商品・サービスに興味がない、もしくは商品・サービスを知らないユーザーが、動画をきっかけに興味を持つケースは多いようです。そこから購入まで至る割合も必ずしも低くないようです。
TikTok以外に日常的に利用するSNSを聞いた結果が図6です。
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もっとも多いのは「YouTube」で86.6%でした。「LINE」(84.3%)、「Twitter」(70.6%)が続きます。TikTokユーザーの多くが、YouTubeやLINE、TwitterなどのSNSを併用していることが分かります。
調査を実施したニュートラルワークスは、企業が商品・サービスをユーザーに訴求するなら、各SNSの特性や違いを理解し、必要に応じて使い分けることが大切だと分析します。
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