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AIが値引きのタイミングを自動判断、サトーが総菜売り場向けラベルプリンタを提供

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業界向けソリューションを展開するサトーは2021年12月7日、自動発注システム開発などを手掛けるシノプスと共同で、AI値引き機能を連携したラベルプリンタを提供することを発表しました。小売業向けに、AIを活用した値引きの自動計算機能が連携されたラベルプリンタです。2021年12月24日より提供開始します。発表によれば、AIによる値引きの自動計算機能がプリンタと一体化したソリューションは業界初とのことです。

 小売店の総菜売り場では、「製造からの時間経過を見ながら値引きシールを発行して貼る」という業務は欠かせないものです。これは、売上の確保や、食品ロスの低減などを目的としています。製造時間は総菜ごとに異なるため、それぞれの商品に応じて、値引き額または値引き率を変えながら貼り分けるという煩雑な業務が発生します。そしてそのことが、従業員の業務の属人化や、業務量の負担となっているといいます。  今回、サトーが提供を開始するのは、同社の次世代IoT搭載ラベルプリンタに、シノプスの総菜向け需要予測・自動発注サービスを連携させたものです。 ・IoT搭載ラベルプリンタ:「FLEQV(フレキューブ)FX3-LX」(以下、フレキューブ)
・総菜向け需要予測・自動発注サービス:「sinops-CLOUD惣菜」(以下、CLOUD惣菜)  「CLOUD惣菜」の機能の1つである「適正値引きアラート」機能を使って、AIが適切なタイミングで適切な額の値引きアラートを発します。そしてその結果が、フレキューブの画面に表示されます。売り場担当者は、該当の総菜のバーコードをスキャンするだけで、値引きラベルを発行できます。
図1:AI値引き機能連携ソリューションの仕組み

図1:AI値引き機能連携ソリューションの仕組み

 値引きシール発行の際には、以下のような計算が必要になります。 ・売価
・値引き率
・値引き額
・ラベル発行数  これまでCLOUD惣菜を使う場合でも、これらの計算結果をCLOUD惣菜システムのディスプレイで確認し、ディスプレイとは別のプリンタに、手作業で入力する必要がありました。  今回の連携により、手入力での工程が省略されます。それにより、以下のような効果が見込めます。 ・オペレーションミスの撲滅
・値引き業務の生産性向上
・従業員のストレス低減
図2:値引き業務の省力化の概要

図2:値引き業務の省力化の概要

 今回のソリューションは2021年12月24日より提供開始します。今後、複数の小売企業で試験運用を始める予定です。  サトーでは、タギング(動く人やモノに情報をひも付けてリアルタイムにデータを収集するこの)の技術を活用しています。それを生かして、リテールに関わるサプライチェーンの各企業に向け、新しい付加価値を提供するビジネスの展開を目指していきます。

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