株式投資が若い世代を中心に広がりを見せています。特に「自分の資産は自分でつくる」という意識を持つZ世代(1997年〜2012年生まれ)の名のもと、20代の若者たちが積極的に株式投資に取り組んでいるというデータが多数報告されています。最近、株式会社トレジャープロモートが実施した調査によれば、20代の個人投資家の中で、月に3万円から5万円の範囲で投資を行っている人々が増加しており、さらには1000万円を超える資産を築いている人も見受けられるとのことです。
2023年に行われた全国の1万人を対象にした調査では、Z世代の20代のうち株式投資に取り組む割合は21.7%に達しています。この調査は、オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」が実施したもので、株式投資への関心が高まっている背景には、企業や市場の変化、テクノロジーの進展が影響していると考えられます。
特に興味深いのは、投資スタイルの変化です。最近行われた300人を対象とした詳細なアンケート調査によると、85.3%の20代個人投資家が毎月定期的に投資をしており、スポット投資を行うという形は少数派となっています。これにより、タイミングに依存することなく、長期的な資産形成を目指した「コツコツ投資」が主流になっています。安定した投資額を定期的に積み立てることで、リスクを抑えながら資産を増やす手法が取られているのです。
毎月の投資額について尋ねたところ、「3万円~5万円未満」が最も多く、次いで「1万円〜3万円未満」と続きます。これに対して、5万円〜10万円未満や10万円以上を投資している投資家もおり、実際には約60%が月に3万円以上の金額を株式投資に充てています。Z世代の個人投資家は、堅実なスタンスを基にした投資行動をとっていることが明らかになりました。
では、彼らがどれほどの資産を形成しているのでしょうか。調査によれば、約半数の20代の個人投資家が300万円以上の資産を持っていると答え、さらには12.7%がすでに1000万円を超える資産を保有しているとのことです。特に、最近では株価の上昇が続いているため、これまでの投資によって得られた複利効果が大きく影響していると考えられます。こうした幸先良い資産形成は、Z世代の間での株式投資へのポジティブな関心を高めています。
さらに、株式投資に取り組む理由としては、「生活に使えるお金を増やすため」が42.3%で最も多く、次いで「人生100年時代を見すえた老後資金を準備するため」が40.3%、「趣味や旅行など自分のやりたいことに使うお金を増やすため」が32.0%と続きます。このように、Z世代は現在の生活だけでなく将来の安定にも重きを置いており、賢い資産運用を目指しています。
とはいえ、自己資産を増やそうとするあまり、無理な投資額を設定することについては注意が必要です。生活の質を維持しながら投資を進めるためには、自身のライフプランを作成することが大切です。投資にかける金額や目標を明確にすることで、生活と投資のバランスを取ることが求められます。どのタイミングで、いかに資産を増やしていくか、その戦略を立てることが重要です。
株の学校ドットコムでは、Z世代が株式投資に取り組む際の道しるべとなるよう、必要な知識と手段を提供することに力を入れています。未来への不安を取り除き、人生を豊かにするための一手段として株式投資を活用していく若者たちの背中を押す存在としての役割を果たしています。これからの時代、Z世代が資産形成にどんな影響を与えていくのか注目が集まります。詳しくは「株式会社トレジャープロモート」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部熊谷