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デリバリーサービスの実態と若年層が選ぶ理由を探る

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マイボイスコムの調査によると、飲食物のデリバリーサービス利用者は4割弱、その中で月1回以上利用する人は約8%に相当します。この利用傾向は特に10代から30代の若年層で高く、デリバリーサービスへの関心と利用頻度が明らかに高いことがわかります。

直近1年間に利用したメニューに関するデータでは、利用者の57.1%が「ピザ」を選んでおり、その次に「寿司」が29.3%と続きます。また「ファストフード」と「丼物」の人気も見逃せませんが、こちらは各1割強となっています。特にファストフードは過去の調査においても利用が増加傾向にあり、10代・20代の利用者に支持されています。

デリバリーサービスを利用する際の店舗選定についても興味深い結果が示されています。直近1年間にサービスを利用した人々の情報源として、「ポストに投函されるチラシ」「店舗のWebサイト・アプリ」が各3割強を占め、次いで「デリバリーサービスのWebサイト・アプリ」が25%を超えています。これにより、デジタル環境の重要性が増していることが感じられます。実際の注文方法に関しては、利用者の45.7%が各店舗のWebサイトやアプリを利用しているのに対し、36.9%がデリバリーサービスのWebサイト・アプリを利用しています。「店舗に電話」を利用する人は32.9%となっており、これも減少傾向にあることが確認されています。特に週に1回以上、あるいは月に数回利用する層においては、デリバリーサービスのWebサイト・アプリの利用が増えています。

直近1年間に利用したデリバリーサービスに関するデータでは、「出前館」が59.3%と約6割を占め、「UberEats」の41.7%が続きます。しかしながら、「出前館」は2022年の調査結果から減少している傾向が見られます。デリバリーサービスを利用する際の重視ポイントについても調査が行われました。その結果、42.4%の人々が「価格が手頃」であることを重要視しており、さらに「味が好み」や「メニューが豊富で注文可能なものが多い」といった点が約3割の回答を得ています。特に女性は「割引やクーポンなどお得なサービスの充実度」「ネットでの注文のしやすさ」に高い関心を持っていることが確認されています。一方で、回答者からはデリバリーサービスに対する不満点も多く寄せられました。例えば、「配達員のサービスレベルがバラバラで不満」や、「宅配料金が高くて利用しづらい」との声があります。また、高齢者が利用しづらいとの意見もあり、デリバリーサービスが全ての世代にとって便利な選択肢とは言えない現状も浮き彫りになっています。

この調査結果は、デリバリーサービスが今後も進化を続け、より多くのユーザーにとって便利で納得のいくサービスへと発展していくための重要な指針となるでしょう。デジタル化が進む中で、消費者のニーズや利用方法の変化を敏感に捉えることが、企業にとっての成功のカギとなることは間違いありません。

レポート/DXマガジン編集部熊谷

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