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ニコン・トリンブル、現場で3Dデータの利活用を支援するMRデバイス向けクラウドサービスを強化

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ニコン・トリンブルは2021年3月1日、複合現実(MR)用デバイスと連携するクラウドサービス「TCHプレミアム」の機能強化を発表しました。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を使い、生産現場や施工現場の工程管理を効率化できるようにします。

 TCHプレミアムは、HoloLens用に開発された3Dモデルを運用するためのクラウドサービスです。メガネ型の専用デバイスを装着した従業員が、現場にいながら図面などの施工データを閲覧する際に使われます。3Dの施工データを一元管理するほか、管理するデータをMRで利用できるよう自動変換する機能を備えています。3Dモデルの位置合わせや距離を測定するための機能なども備えます。
図1:MR専用デバイスの利用イメージ

図1:MR専用デバイスの利用イメージ

 新版では、マーカーを使って微妙なズレを調整できるようにしました。3Dモデルに複数のマーカーを設置し、作業員が移動したとしても設置済のマーカーを参照することができます。大規模な3Dモデルでも位置合わせの作業を容易に行えるようにしました。
図2:マーカーを使った位置合わせの画面例

図2:マーカーを使った位置合わせの画面例

 数値を指定して3Dモデルを位置合わせすることも可能です。特定の方向にどれくらい移動させるのか、回転させるのかといった値を任意で決められます。移動の単位は5~25センチメートル、回転は1~45度で調整可能です。
図3:数値指定による位置合わせの画面例

図3:数値指定による位置合わせの画面例

 そのほか、HoloLensの画面を見ながらToDo(タスク)を確認する機能も追加しました。事前にタスクをダウンロードしておくことで、Wi-Fiなどの通信環境がない場所でもタスクを確認できます。また、対応するファイル形式を増やし、より多くの3DデータをMRで再現できるようにしました。
図4:ToDo(タスク)管理の画面例

図4:ToDo(タスク)管理の画面例

 TCHプレミアムの年額料金(税別)は34万8000円。ただし、キャンペーン期間(3月1日から3月26日)は29万8000円です。MRデバイス「Trimble XR10」をセットにしたTCHプレミアムの年額料金(税別)は94万8000円。なお、MRデバイス「Trimble XR10」単体価格(税別)は64万8000円です。

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