近年、グローバルなビジネス環境の進展とともに、多様な国籍や文化を持つ人材の育成がますます重要視されています。特に物流業界では商品の輸送効率が求められ、国際的な視野を持つ人材が欠かせません。そんな中、南日本運輸倉庫株式会社はベトナムの大学生をインターンとして受け入れる取り組みを始めました。
2024年12月、同社は第4期生となるベトナム人大学生6名の受け入れを記念する入社式を行い、学生たちは埼玉物流センターでの実習を通じてフローズン・チルド物流の基礎を学びます。このプログラムでは実務経験に加え、日本の文化を理解するための授業も行われるため、学生たちは多角的な視点から学ぶことができるでしょう。
入社式では、インターン生の自己紹介が行われ、参加者の意欲が感じられました。それに続き、大園圭一郎社長から「日本のロジスティクスをしっかりと学び、日本の文化にも触れて、多くの学びを持ち帰ってほしい」という激励のメッセージが伝えられました。これにより、学生たちは日本に来る目的と意義を改めて認識したことでしょう。
南日本運輸倉庫はグローバル人材の育成を目指し、2022年から外国人インターンシッププログラムを行い、これまでに17名以上のインターン生を受け入れてきました。この取り組みは、単に技能を教えられるだけでなく、異なる文化への理解を深める点も特色です。特にベトナムは、急速な経済成長を遂げる中で、国際的な物流市場が拡大しています。南日本運輸倉庫は2020年に物流人材育成を目的とした合弁会社「MTLS VIETNAM LIMITED COMPANY」を設立しており、その活動が高く評価されています。
今後も日本の企業として、国際的な視点を持った人材を育成し、様々な文化に対応する企業文化を構築することで、業界全体の発展に寄与することを目指しています。南日本運輸倉庫のこの取り組みは、物流業界の未来を担う国際人材の育成に繋がる重要なステップとなるでしょう。詳しくは「南日本運輸倉庫株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部香田