大企業の9割以上がソフトウェアテストを内製化する中、メリットや新たな課題が浮き彫りになっています。オーティファイ株式会社が実施した調査では、従業員数1,000名以上の企業410名を対象に、内製化の現状とその影響について一定の理解が深まりました。この調査は、日本におけるIT人材不足や「2025年の崖」と言われる問題に対する企業の対策を探る重要なデータとして利用されています。
実際に、調査結果によると、内製化に取り組んでいる企業は39%が完全に、51.7%が一部を内製化していると回答しています。これにより開発チームの品質意識が向上し、製品理解が深まるなどのメリットが得られています。一方で、内製化が進む中で新たな課題も発生しており、特に社内リソースの負担増加が61.2%の割合を占める結果となりました。また、約7割の企業が「新たな課題が生じた」と実感しており、これらの課題への対処が求められています。
内製化によってもたらされた課題の中で、「チーム間でのテスト方法の標準化」や「一時的な開発やテストスピードの低下」なども見受けられます。これに対して、84.1%の回答者がテストの自動化によってこれらの問題が解決できると考えており、テスト自動化が今後の重要な施策となることが示されています。 さらに、約9割の企業がソフトウェア開発においてテストの内製化を支援するサービスが求められているとのことです。
以上の結果から、ソフトウェアテストの内製化は多くのメリットをもたらす一方、企業は新たな課題への準備が必要であることが確認されました。これに対処するためには、テスト自動化の導入や適切な支援を行えるサービスの活用が不可欠と考えられます。内製化を進める企業は、今後の成長に向けてこれらの要素をしっかりと捉えていく必要があるでしょう。
【関連リンク】
オーティファイ株式会社
https://autify.jp
執筆:DXマガジン編集部