学情は2022年4月21日、「ジョブ型採用」に関する調査結果を発表しました。2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生518人を対象に、ジョブ型採用の関心度や理由、ジョブ型のインターンシップの興味などについて聞いています。
「ジョブ型採用」に興味があるかどうかを聞いた結果が図1です。
「興味がある」と回答した学生が27.6%に上りました。「どちらかと言えば興味がある」40.0%を合わせると、約7割の学生が「ジョブ型採用」に興味を持っていることが分かります。具体的には、「配属ガチャを防ぎたい」「仕事内容が明確だと、ミスマッチも防げると思う」「スキルを磨き、専門性を高めたい」などの声が寄せられました。
「ジョブ型採用」に興味を持つ理由を聞いた結果が図2です。
「どんな仕事をするのか明確だから」が58.0%で最多でした。「配属される部署が決まっているから」(42.3%)と「学んだことやスキルを活かせるから」(30.0%)が続きます。
「終身雇用」が当たり前でなくなりつつある今、主体的なキャリア形成が求められるようになっています。同社によると、「総合職」としてキャリア形成を企業に委ねず、あらかじめ仕事内容や配属先が明確な「ジョブ型」で主体的にキャリアを描いていきたいという意向が「ジョブ型」への関心につながっていると推察されます。
具体的な仕事を体験できる「ジョブ型」のインターンシップに参加したいかを聞いた結果が図3です。
「ジョブ型」のインターンシップがあれば「参加したい」「どちらかと言えば参加したい」と回答した学生が7割を超えます。その理由として、「実際に体験することで、仕事理解を深めたい」「ジョブ型採用の場合は、より深い仕事理解が必要だと思う」「ジョブ型採用に応募するためには、インターンシップで仕事理解を深めることが不可欠だと思う」などの声が寄せられました。仕事内容や配属先が明確な「ジョブ型採用」を活用することも見据えて、仕事理解を深めたいという意向が窺えます。