調査・リサーチ

    2022.03.04

    「仕事に感情を持ち込むべきではない」が7割、一方で「感情を伝えてよかった」とも/リクルートマネジメントソリューションズ調べ

    リクルートマネジメントソリューションズは2022年2月25日、会社員を対象にした「仕事と感情に関する意識調査」(個人編)の実施結果を発表しました。調査は、2021年12月に20~49歳の会社員826名に対して実施されました。「仕事中に経験した感情」や、「仕事と感情についての意見」など、調査結果から見える実態が公表されました。

     リクルートマネジメントソリューションズでは、企業における経営・人事課題の解決や、事業・戦略の推進を支援する事業を展開しています。同社では、仕事や職場において「感情」という側面は、以下の観点からますます重要になってきていると考えます。

    ・「技術の進展」
    ・「VUCAの影響」
    ・人材マネジメント上のキーワード(エンゲージメント、キャリア自律、心理的安全性、ダイバーシティ&インクルージョンなど)
    ・「テレワークの進展」

     仕事場面での感情は、パフォーマンスや健康に影響を与えます。しかし、その実態を捉えた調査はあまりないのが実状です。そこで同社は今回、働く人の感情に目を向け、うまく活用していくきっかけになることを目的に、調査を実施しました。調査の概要は、以下の通りです。
    図1:「仕事と感情に関する意識調査」(個人編)の概要/...

    図1:「仕事と感情に関する意識調査」(個人編)の概要/リクルートマネジメントソリューションズ

     調査のそれぞれの結果は、以下の通りです。

    ●仕事中に経験した感情について、約8割が「心配・不安」。一方「嬉しさ・喜び・感謝」も約6割
     まず、「直近1カ月の仕事中に経験した感情」について聞きました。「非常によく感じた」「よく感じた」「ときどき感じた」の回答は、多い順に以下となりました。

    ・「心配・不安」:78.2%
    ・「怒り・嫌悪」:71.6%
    ・「退屈・無意味」:64.1%

     これらはいずれも、ネガティブな感情です。次いで、以下の感情が続きます。

    ・「嬉しさ・喜び・感謝」:62.5%
    ・「親しさ・心地よさ」:61.2%

     こちらはポジティブな感情です。また、ここ「1カ月で最も印象に残っている感情」をたずねた結果は、以下の通りとなりました。

    ・ネガティブな感情が約6割(59.7%)
    ・ポジティブな感情が約4割(40.3%)
    図2:「ここ1カ月で仕事中に経験した感情」/リクルート...

    図2:「ここ1カ月で仕事中に経験した感情」/リクルートマネジメントソリューションズ調べ

    図3:「ここ1カ月で最も印象に残っている感情」/リクル...

    図3:「ここ1カ月で最も印象に残っている感情」/リクルートマネジメントソリューションズ調べ

    ●同じような経験でも、人によって異なる感情につながっている
     前の「印象に残っている感情」で選択した感情について、「印象に残っている理由やエピソード」を自由回答でたずねました。
    図4:「印象に残っている理由など、具体的なエピソード」...

    図4:「印象に残っている理由など、具体的なエピソード」/リクルートマネジメントソリューションズ調べ

     同じ感情についても、人によって多様なエピソードが見られました。また「大きな仕事を任された」といった同じような経験でも、楽しさや自信につながっているケースもあれば、心配や不安につながっているケースもありました。人によって抱く感情の違いが明らかになりました。

    ●一般的に感情を用いる労働だと言われる接客・サービス以外の職種でも、感情労働の3要素「感情の要求・制御・演技」は、半数以上で求められている
     営業系・事務系・技術系のオフィスワーカーにおいて、感情を用いた職務遂行が求められる「感情労働」がどのくらい行われているかを確認しました。いわゆる「感情労働の3要素7項目」についての回答結果が以下です。
    図5:「感情労働の実態」/リクルートマネジメントソリュ...

    図5:「感情労働の実態」/リクルートマネジメントソリューションズ調べ

     「とてもあてはまる」「あてはまる」「ややあてはまる」の割合で見ると、以下のようになります。

    ・「感情の要求(職務遂行において感情を用いることを求められる)」:約8割
    ・「感情の制御(本当の感情を抑える)」:約7割
    ・「感情の演技(求められる感情を演じる)」:約6割

     このように、いずれも半数を超えていました。
    ●「仕事や職場に感情を持ち込むべきではない」と考える人は約7割
     次に、「仕事と感情についての意見」を問いました。「仕事や職場に感情を持ち込むべきではない」という考えについての賛否は、以下の回答結果となりました。

    ・(自分の考え)「持ち込むべきではない」:約7割
    ・自分の職場では「持ち込むべきではないと考えている人が多い」:約6割
    図6:「仕事と感情についての意見」/リクルートマネジメ...

    図6:「仕事と感情についての意見」/リクルートマネジメントソリューションズ調べ

    ●感情表出に対する考え方には正反対の意見がある
     前の質問の「持ち込むべきではない」についての肯定と否定、それぞれの理由を自由回答でたずねました。

    ・持ち込み否定派:「成果を妨げる」「判断がぶれる」「組織がまとまらない」など
    ・持ち込み賛成派:「やる気や成果につながる」「理解し合うのに役立つ」「ストレスを防ぐ」「条件付きでOK」など

     成果を上げること、組織がまとまることに対して、感情を持ち込むことがプラスに働くかマイナスに働くかについて、職務の特性や個人の考え方によりさまざまです。同社では、「感情表出(自分の感情を表に出すこと)に対する考え方には正反対の意見がある」としています。
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