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データサイエンティストの77%が副業経験ナシも“意向あり”は9割超/SIGNATE調査

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AI人材の育成・採用支援サービスなどを提供するSIGNATEは2022年1月25日、「データサイエンティストの副業意識調査」を実施した結果を発表しました。調査の対象は、同社が運営する、データサイエンス人材登録プラットフォーム「SIGNATE」の会員です。発表によれば、2022年1月時点で約6万人のAI/データ分析人材が同サービスに登録しています。調査の結果、データ分析に関わる職種、あるいは目指している会員のうち、77.0%が「副業経験なし」と回答しました。しかし、その中で91.6%が「副業意向がある」と回答し、人材の需給ギャップを埋める可能性の高さがうかがわれました。

 AI/データ分析人材が登録するプラットフォームSIGNATEでは、以下の3つの機能が提供されています。 ・実社会のデータ分析課題に挑戦できる「SIGNATE Competition」
・AI/データ分析のe-Learningサービス「SIGNATE Quest」
・AI/データ分析の学生向けのスキルアップ&就活サービス「SIGNATE Campus」  それぞれの登録ユーザーに合わせた形で、企業や行政機関とのマッチングを通した「成長」と「活躍」の機会を用意しています。  今回、SIGNATE社では、同プラットフォームの会員を対象に「データサイエンティストの副業意識調査」を実施しました。目的は、「先端IT人材」の副業の普及状況や課題などを明らかにすることです。先端IT人材とは、「IoTおよびAIを活用したITサービスの市場に従事する人材」を指します。  調査概要は、以下の通りです。 ・調査期間:2021年8月25日(水)~31日(火)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:「SIGNATE」登録会員(有効回答数:700名)
・その他 :グラフ内の数値は小数点第二位以下を四捨五入しています。
※本調査では「副業」を「データサイエンス関連業務(例:データサイエンティストやデータアナリスト、AIエンジニア、AIコンサルタントなどの職種)かつ報酬を伴う仕事」と定義しています。
※出典元:株式会社SIGNATE「データサイエンティストの副業意識調査」
 調査結果サマリーとして、以下が挙げられています。
データサイエンティストなどデータ分析に関わる職種、あるいは目指している会員のうち、77.0%が「副業経験なし」と回答。副業の普及に課題あり。
「副業経験なし」だが、その中で「副業意向がある」とした会員は91.6%。人材の需給ギャップを埋めるポテンシャルは高い。
「副業意向がある」と回答した53.7%が「副業の探し方がわからない」と回答。副業検索サイト・副業マッチングサイトの利用者は少ない傾向。
「副業経験がある」と回答した会員の業務内容は、1位「データ分析・レポーティング領域(26.3%)」、2位「コンサルティング領域(22.2%)」。成果物が属人的になりやすい業務を担うケースが多いと推察。
「副業経験がある」と回答した中で、副業を通じて不満や不安に思う点の1位は「契約の内容や責任範囲が不明瞭(20.0%)」であること。職種やスキルだけではなく、成果物の共通イメージを伴うマッチングが重要。
 以下に、それぞれの調査結果の詳細を紹介します。 1. データサイエンティストなどデータ分析に関わる職種、あるいは目指している会員のうち、77.0%が「副業経験なし」と回答
 「データサイエンティスト・AIエンジニア、その他データ分析に関わる職種の方、目指している方」を対象に、現在までに副業経験があったかを聞きました。77.0%が、副業の「経験なし」と回答しました。そこから、まだ副業が普及しているとは言えない実態が明らかになりました。
図1:「現在、もしくは過去に副業経験はありますか?」/...

図1:「現在、もしくは過去に副業経験はありますか?」/SIGNATE「データサイエンティストの副業意識調査」

2. 「副業経験なし」だが、その中で「副業意向がある」とした会員は91.6%
 前の質問で副業の「経験なし」と回答した会員を対象に、副業の意向があるかどうかを聞きました。副業に「行ってみたい」(副業意向がある)との回答は91.6%に上りました。副業を始めたくても始められていない人材が多いと分析されました。そして、企業と個人の副業マッチングを推進することが、人材の需給ギャップを埋めることにつながると推察しています。
図2:副業経験のない方に「副業意向を教えてください」/...

図2:副業経験のない方に「副業意向を教えてください」/SIGNATE「データサイエンティストの副業意識調査」

3. 「副業意向がある」中で、53.7%が「副業の探し方がわからない」と回答。副業検索サイト・副業マッチングサイトの利用者は少ない傾向
 副業経験のある会員には「副業を見つけた手段」、副業を考えている(副業意向がある)会員には「副業を探している手段」を聞きました。副業意向がある会員の53.7%が、「副業の探し方がわからない」と回答しました。一方、手段として「副業検索サイト・副業マッチングサイト」を利用している回答は29.3%に留まり、十分に利用されていない課題が見受けられました。
図3:副業中・経験のある方、副業を考えている方に「副業...

図3:副業中・経験のある方、副業を考えている方に「副業を見つけた(探している)手段を教えてください」/SIGNATE「データサイエンティストの副業意識調査」

4. 「副業経験がある」その業務内容は、1位「データ分析・レポーティング領域」、2位「コンサルティング領域」
 副業経験のある会員を対象に、その担当領域(業務内容)を聞きました。以下が上位となりました。 ・「データ分析・レポーティング領域(26.3%)」
・「コンサルティング領域(22.2%)」  一方で、「適用業務(実装)領域」は11.1%に留まり、成果物が属人的になりやすい業務を担うケースが多いことが推察できるとしています。
図4:副業中・経験のある方に「その副業の担当領域はどこ...

図4:副業中・経験のある方に「その副業の担当領域はどこですか?」/SIGNATE「データサイエンティストの副業意識調査」

5. 「副業経験がある」中で、不満や不安に思う点の1位は「契約の内容や責任範囲が不明瞭」
 副業経験のある会員および副業を考えている会員を対象に、「副業する上での不満や不安」について聞きました。副業経験のある会員の中で最も多かったのは、「契約の内容や責任範囲が不明瞭(20.0%)」でした。この項目は、副業意向がある会員の不満・不安でも上位(18.6%)に入りました。職種やスキルだけではなく、成果物の共通イメージが伴ったマッチングの重要性が浮き彫りになりました。
図5:副業中・経験のある方、副業を考えている方に「副業...

図5:副業中・経験のある方、副業を考えている方に「副業する上での不満や不安を教えてください」/SIGNATE「データサイエンティストの副業意識調査」

 今回の調査の結果を受け、SIGNATE社では、データサイエンティストの副業を推進するために、専門性が高い業務の委託に伴う企業・個人それぞれの課題を解消し、より精度が高いマッチングを実現するサービス「SIGNATE Air Company」のPoC(概念実証)を開始します。

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