ポスタスは2022年4月14日、2022年3月度の飲食店売上動向レポートを発表しました。同社が提供するクラウド型POSレジサービス「POS+」のPOSデータを集計した結果を公開しました。飲食店の客数の月次推移、売上の週次推移、業種別・ジャンル別の売上月次推移を確認できます。
飲食店の売上月次推移と客数月次推移の結果が図1と図2です。
via www.postas.co.jp
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2022年3月の全体売上は、前年対比98.1%で、前月から9.1ポイント良化しています。なお、2021年3月の売上は2020年比85.2%、2020年3月の売上は2019年比67.7%でした。2022年3月の売上はコロナ影響前(2019年)の約6割となっています。
2022年3月の全体客数は、前年対比92.6%で、前月から7.9ポイント良化しています。なお、2021年3月の客数は2020年比84.7%、2020年3月の売上は2019年比68.9%でした。2022年3月の客数は売上同様、コロナ影響前(2019年)の約6割にとどまっていることが分かります。
新型コロナウイルス感染症の新規感染者数とエリア別の売上週次推移を示したのが図3です。
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2022年1月のまん延防止措置から1カ月ほどで売上の減少が収まっていることが分かります。2022年2月の2週目以降は毎週2ポイント前後の緩やかな回復に転じています。以前の緊急事態宣言の時のように、解除直前で大きく回復率が伸びる傾向はなく、新規感染者数の高止まりに対して消費者が慎重になっている様子が窺えます。
2021年12月から2022年3月までのエリア別の売上週次推移を示したのが図4です。
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エリア別で見ると、2022年3月は関東エリアが前年対比100%超えで推移しています。これは前年同月に首都圏で緊急事態宣言が発令され、関東地方の売上が減少していたことが要因と考えられます。他のエリアは、まん延防止措置の解除に合わせて、徐々に売上を伸ばしています。
飲食店の業種別の売上月次推移を示したのが図5です。
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業種別で見ると、2022年3月はすべての業種で回復率が良化しています。2022年2月同様、業種による回復率の差はあまり見られませんでした。では、業種をさらに細かく分割したときに売上の変化は見られるか。飲食店のジャンル別の2022年3月の売上を示したのが図6です。
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「専門料理」の前年対比の数字が良い傾向が見られます。特に「その他西洋料理」・「沖縄料理」は2021年に減少した売上が回復しています。一方、「鉄板料理」・「フランス料理」は2021年11月頃から上位をキープし続けていることも分かりました。