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ワークマンがデザイン重視の一号店をオープン、流行を追随する短納期の生産体制も構築

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ワークマンは2023年8月4日、新たなコンセプトを打ち出す店舗「Workman Colorsイグジットメルサ銀座店」を発表しました。「デザイン性重視、機能はステルスへ」をテーマに、デザイン性だけで売れる店舗を掲げます。第一号店を9月1日、東京都中央区銀座にオープンします。

ワークマンといえば、機能性を全面に打ち出した商品づくりが強みです。近年は女子向けに特化した専門店「ワークマン女子」を展開するなど、機能性を軸に新たなコンセプトづくりを進めています。

そんな同社が今回、「機能性」ではなく「デザイン性」を打ち出す新コンセプトの店舗を発表しました。それが「Workman Colors」です。

Workman Colors店では「機能があるから」を言い訳にせず、デザイン性だけで売れる店舗づくりを目指します。「シン、ジブン色」というコンセプトを掲げ、店内は個性を主張できるデザイン重視の商品で構成します。

図1:コンセプトは「シン、ジブン色」。デザインだけで完売できる売場を目指す(出典:ワークマン)

店内では4つのスタイルを来店者に提案。14体のマネキンを使って各スタイルを表現します。vividカラーを多用し、SNSでも映える強いビジュアルとインパクトを印象付けられるようにします。

4つのスタイルの具体的な提案内容は次の通りです。
life is
トレンドを意識して幅広い層とテイストの男女の目に留まるスタイリング。自分のライフスタイルやイベントにどう取り組むかをイメージするコーデ

WORKMAN‐ship
ワークマンらしい原色アイテムとそれらをより生かす黒との組み合わせWorkman Colors店の名前の由来である没個性からの脱却の提案

tough
不安定に変化する周囲に迎合しつつタフに生きるためのPositive wear 都会的なタフとレディースアイテムを取り入れた「タフかわ」のイメージ

Share,Share,Share,
世界規模で様々な問題が浮き彫りになる中、価値観と共感のシェアが求められる、1着の服を夫婦がシェア、仕事着と遊び着の用途をシェア、インスタ投稿で共感をシェア

その他、女性の肌着売場を充実させるのも特徴です。目玉はファンケルが素材を提供した女性用「保湿肌着」です。キャミソールを980円、8分袖ラウンドネックを1500円で販売します。なお同社は、男女の肌着で5年後の売上500億円を目標に掲げます。「高機能」の肌着の開発で攻勢をかける考えです。

なお、Workman Colors店はワークマン女子同様、売場の「鮮度」を保つために流行を素早く取り入れるようにします。そこで同社は2023年9月1日より中国SHEIN社の生産方式を導入。短納期で小ロットを生産する体制を構築しました。同社はこれまで1年前に発注し、海外工場の閑散期に安価で大量生産する方式を採用してきました。Workman Colors店ではこうした生産体制と一線を画すようにします。

中国SHEIN社の生産方式を採用することにより、500着から海外工場に発注できるようになります。納期はわずか4週間で、最新の流行を取り入れた商品を店内に並べらることが可能です。しかも、小ロット生産でも約8割の商品が量産価格と同じになるといいます。SHEIN社の生産方式は、Workman Colors店以外を含む新業態店49店舗で導入します。

図2:作業服を扱わない「新業態店舗」数の推移と業績(出典:ワークマン)

同社は新業態店の2023年/3月期の売上は100億円を突破し、2024年3月期は150億円の売上目標を掲げます。さらに、3年後からは本命と位置付ける「単独路面店」を年間40店FC化し、出店する目標も掲げます。

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株式会社ワークマン

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