デジタル地域通貨サービスでは、決済履歴などの管理にブロックチェーン技術基盤を用います。Digital Platformerが開発するデジタル通貨・分散型ID発行プラットフォーム「SHIKI」を利用します。ブロックチェーンの暗号化技術を用いることで、改ざんやコピーを防ぎ、安全でトレーサビリティの高い決済環境を提供できるようにします。
具体的には、「珠洲トチツーカ」と呼ぶアプリを利用者向けに提供します。加えて、アプリを利用可能な加盟店向けのポイント付与サービス「珠洲トチポ」の利用も開始します。2023年夏ごろを目途に提供開始する予定です。
さらに2023年冬ごろには、珠洲市内で利用可能な「珠洲トチカ」と呼ぶステーブルコインの流通も計画します。加盟店が負担する決済手数料を低く抑えているのが特徴で、国際的に最低水準に近い0.5%に設定する予定となっています。
珠洲市での流通開始後は、石川県内各市町との連携も進める考えです。ブロックチェーンのインターオペラビリティ(相互運用性)を活用し、同社は県内全域で流通するデジタル地域通貨「石川トチカ」の実現を目指す考えです。
同社は今後も、デジタル地域通貨の普及を通じ、地域に向けた利便性の高いサービスを提供していきます。安価な決済手数料の実現により、更なるキャッシュレス決済の普及も視野に入れます。行政サービスのデジタル化を促進し、地域全体の生産性向上を図り、地域の持続可能な発展に取り組む考えです。