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連載

第6回 名刺となる事例を作る。

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 今回、キャリア論についての連載です。テーマは「時代とともに変化させる、2軸で考えるキャリア論」ですが、時系列に沿ってどんな軸を見つけて、そしてどんな軸を考えながら進めば良いのか進めて行きたいと思います。
 前回は軸の話からちょっとずれて、出来ることなら起きてほしくないインシデント対応についてお話しました。今回は、名刺となる事例を作るについてお話します。

少しずつやれることを広げていく

 前回お話しした大怪我から復帰し、フルに働けるようになるまで約半年かかりました。それくらい一旦健康を損ねると時間がかかります。みなさんもお気をつけ下さい。
 そして全快したくらいから、また本格的に会員獲得のためのマーケティング活動に入りました。アナログかつ泥臭いマーケティングからだんだんとチャネル開拓やwebマーケティングに取り組みました。お金が無いところから少しずつマーケティング活動に捻出できるお金を獲得し、webマーケティング等に振り分けて行きます。そこで始めたのが、SNS広告でした。それ以外のweb広告も試してはいたものの相性があわず、常にトライアンドエラーを繰り返して、そこで次に目をつけたのが具体的にはtwitter広告です。
 これもただ闇雲にやるのではなく、マーケティング活動の考え方、設計手法に基づいて設計し、一つ一つPDCAを回していきます。最初のころは全然結果が伴わず、ずっとPCの前に張り付き、15分〜1時間ピッチで改善するサイクルをひたすら繰り返しました。

行ける時に一気に踏み込み、木ではなく森をみて検証する

 数ヶ月のトライアンドエラーを繰り返した結果、ある時結果が出だしました。それまでの結果は何だったのか?というくらいのインパクトある結果です。ある程度の方向性が固まったらそこで一気に広告費も投下して結果を出します。そして、数週間ピッチで、全体を振り返り、なぜその数字が出るのかを検証します。常にABテスト等は繰り返して実施していますが、数週間ピッチの振り返りはそもそもの前提条件から振り返るタイミングです。このときは全体なので、目の前の木ではなく、施策全体を振り返ります。そして、そもそものところからまた仮説を立てて検証する、これを行うのです。この「そもそも」の振り返りをして、前提を健全に批判しなから検証する作業はとても重要だと思います。

誰もやってないことにチャレンジして、周りが興味を持ってくれる事例を作る

 この「そもそも」を振り返り、仮説をたて施策を実施するのは「OKRにおいて圧倒的な目標を立てる」とかに似ているかと思います。そうすると誰もやってない施策にだんだんと近づいて行きます。私達もSNS広告でまだ誰もやってない手法にチャレンジした結果、SNSのプラットフォーム側の勉強会で、我々の事例が成功事例として取り上げられたり、誰も出し得なかった結果が出せたりしました。それを次のステップで体系化していきます。
 また、誰もやっていない手法で結果が出だすと、プラットフォーム側からお声がけされ、まだベータ版の機能を優先的に触れる機会もあったりします。その際には新しい手法をいち早く取り入れていくこともできたりするので、競争優位性を構築しやすくなったりすることもあります。

次に繋がる名刺を作る

 そうやって、色んな所でノウハウが共有されだすと、インタビューなどの機会も出てきます。私はtwitter関連で以下の2つのインタビューの機会を頂きました。
・web担当者forum:企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場(https://webtan.impress.co.jp/e/2014/02/05/16835
・MarkeZine:Twitterプロモーションの最新動向を追う(https://markezine.jp/article/detail/24094
こういうインタビューはもし機会をいただけるようであれば、どんどん出たほうがいいです。これらは職務経歴書に書けますし、今ならこれらの結果を自分でtwitterとかでシェアするだけで、副業やスカウトのお声がけいただけることも起きるでしょう。 今日は事例を作るについてお話しました。事例ができると一気に繋がりが広がります。キャリアを戦略的に考えるならば、意識しながら業務に当たると良いと思います!
次回は更に軸をずらして領域を広げて畳むことについてお話します。
北野 博俊(Hirotoshi Kitano)
建築構造設計から教育系人材、不動産ベンチャーを経て株式会社ベーシックにてマーケティング部立ち上げを経験。現在、株式会社RRデジタルメディア執行役員、また、傘下の株式会社fluxusにて執行役員、株式会社sotokoto onlineにて取締役及びオンラインディレクター、グループ全体のデジタルシフト、新規事業推進を担当。
◆twitter: https://twitter.com/hirotoshikitano
◆note: https://note.com/kitano_h

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