トラストバウンダリ(Trust Boundary)とは、「どこまでを信頼できる領域とし、どこからを信頼しない前提で扱うか」を明確に区切る考え方です。
DXではクラウドサービスや外部API、社外パートナーとのデータ連携が当たり前になり、従来の社内ネットワーク中心のセキュリティ設計では対応できなくなっています。トラストバウンダリを意識することで、システム間や組織間の境界における認証、認可、データ保護の設計が明確になります。
例えば、社内システムであってもすべてを信頼するのではなく、アクセス元や利用者ごとに検証を行うゼロトラストの考え方は、トラストバウンダリを細かく再定義したものといえます。
DX推進ではスピードが重視されがちですが、信頼境界を曖昧にしたまま拡張すると、情報漏洩や不正利用といったリスクが顕在化します。トラストバウンダリを設計に組み込むことは、単なるセキュリティ対策ではなく、安心してデータ活用や業務連携を進めるための基盤づくりであり、持続的なDXを支える重要な要素です。






















