三菱地所は2021年10月28日、AIによる解析技術を使った倉庫運営ソリューションを本格導入したことを発表しました。2020年11月に竣工した神奈川県海老名市にある「ロジクロス海老名」で利用を開始します。物流業務の効率化や省人化を進め、物流施設を利用するテナントのニーズに応えられるようにします。
「ロジクロス海老名」では、「AI庫内作業測定ソリューション」と「AIトラックバース満空管理ソリューション」を利用します。
via www.mec.co.jp
AI庫内作業測定ソリューションは、倉庫内の作業員やカゴ台車、フォークリフトの動線や停滞、通行頻度を計測するもの。テナント企業が倉庫内に取り付けた監視カメラの映像をAIで解析します。これにより作業手順の無駄や商品配置状況などを把握でき、業務の改善・効率化を図れるようにします。計測結果はエリア別、時間帯別、目的別などで集計可能です。
物流現場の保管や荷役、仕分、ピッキング、包装、流通加工といった作業を見直したいときの利用も想定します。ロケーション変更/管理手法の変更や、ピッキング作業手順の見直しなどにも有効です。フォークリフトと作業員の急接近などといったヒヤリハット事前検知して安全性を高められるといったメリットも見込めます。
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AIトラックバース満空管理ソリューションは、トラックバースの利用状況をリアルタイムに把握するもの。トラックバースや車路に設置したカメラの映像をAIで解析します。トラックの配車や荷物の積み下ろし作業における改善点を抽出するのに役立ちます。利用状況は時間帯、バース・出荷先別などで解析できるほか、スマートフォンから利用状況を確認するといった使い方も可能です。
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なお今後は「出入口管制ソリューション」の実装を予定します。出入口に取り付けたカメラを使い、車両や歩行者を検知して安全性を高められるようにします。例えば、歩行者を検知したとき、ドライバーに電子掲示板やサイネージ上に「お待ちください」などの案内をリアルタイムに発信します。すでにサイネージなどの電子掲示板へ表示するシステムは構築済です。
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