MENU

ニュース

月面開発の裏で進む設計DX ispaceがJAXAで熱構造モデル試験を完了

  • URLをコピーしました!

ispaceがJAXA筑波で行ったSTM(熱構造モデル)による振動・音響・熱真空の環境試験が完了しました。ミッション4に向けた設計DXの実装が具体的に進んだことを示す重要な節目です。

JAXAの大型チャンバーで検証された「設計の実働化」

株式会社ispace(代表取締役 袴田武史)は、経済産業省のSBIR補助金を活用し、シリーズ3ランダー(仮称)の熱構造モデル(STM)を用いた環境試験の完了を発表しました。試験は2025年4月より宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターの環境試験設備で実施され、振動試験、音響試験、熱真空試験の三種類を行っています。

特に直径13メートルの大型チバーを用いた熱真空試験では、ヒーター加熱と真空冷却により太陽光下で約130℃、影で−140℃という極端な温度環境を再現し、熱挙動の評価を行いました。これらの試験は打ち上げ時や月面環境での機械的・熱的耐性を検証する目的で実施され、ランダーの構造・熱設計が期待どおりに機能するかを確認しています。
シリーズ3ランダーはミッション2で運用したRESILIENCEランダーより大型化した商業化モデルで、高さ約3.6m、幅約3.3m、Dry重量約1,000kg、ペイロード積載可能容量は数百kgの見込みです。

今回のSTM試験結果は詳細構造設計へ反映され、次段階の構造モデル(Structural Model)での認定試験を経てフライトモデルの完成を目指します。ispaceはミッション1・2で得たデータと知見を活用し、2027年想定のミッション3、そしてSBIRを活用したミッション4は現時点で2028年想定として開発を進めています。なお、ミッション4の最終的な打ち上げ時期は関係省庁の認可を受けて決定される見込みです。

代表取締役CEO 袴田武史氏は「シリーズ3ランダーの熱・構造の基本設計審査の完了は当社ビジョン実現への新たな一歩」とコメントし、CTO 氏家亮氏も過去のミッションで得た知見を結集して開発が前進していると述べています。

詳しくは「株式会社ispace」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權

シェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
  • 週刊SUZUKI
  • 日本オムニチャネル協会
  • 公式LINEメンバー

お問い合わせ

取材のご依頼やサイトに関するお問い合わせはこちらから。

問い合わせる